【挑戦2024】和太鼓の魅力を青森から世界へ 五戸町の和太鼓アーティスト
挑戦2024きょうは五戸町在住の和太鼓アーティストKANTAさんです。
和太鼓の魅力を海外に広めようとオーディションに挑戦しながら独自の表現を追求しています。
自宅近くに借りている練習場所に太鼓を持ち込むのは和太鼓アーティストのKANTAさん31歳です。
週に3日、暖房のない広い場所で、寒さを吹き飛ばすように黙々とトレーニングに励みます。
彼の新しい挑戦は世界規模で行われるライブ・コンテスト「エマージェンザ2024」への参加です。
日本の予選会で優勝すれば8月に行われるドイツの野外フェスに日本代表として出演することができます。
KANTAさん
「世界中で行っている要するにアマチュアとかプロとかを問わない 本当にいろいろなパフォーマンスをする人たちが世界一を決めようじゃないかということで始まった大会」
去年秋に東京で行われた一次予選会の一つに出演。
自分で作った曲に躍動的な舞を振り付け和太鼓の連打で彼独自のダークな世界観を演出しました。
KANTAさん
「やっているときというのは無我夢中で演奏してパフォーマンスをするのです」
会場の観客とオンラインでの投票総数で次のライブに出場できるかが決まる勝ち抜き戦。
KANTAさんは予選を2位通過し4月の準決勝進出を決めました。
KANTAさんの活動拠点は生まれ育った五戸町。
八戸えんぶりや三社大祭の虎舞など地元の郷土芸能に触れた小学生時代に和太鼓に魅せられます。
八戸市内の高校を卒業後、憧れていた新潟・佐渡にある太鼓芸能集団「鼓童」の門をたたきます。
研修生として2年間の修業を経て2012年KANTAさんはUターンして表現者としての活動を始めました。
KANTAさんが心がけていることは。
KANTAさん
「僕はすごく緊張しやすいあがり症で 緊張しなくなるほどとりあえず練習をして体にすりこむ それをステージに上がったときにどういう太鼓のリズムを奏でるかとかどういう歌をうたうとかそういうことを何も考えなくても表現できるくらいに自分を持っていく」
コロナ禍でステージの出番が少なくなった2022年にはRABのラジオ番組のパーソナリティに挑戦。
共演者で八戸市出身のタレント・十日市秀悦さんは高校卒業直後の彼を覚えていました。
十日市秀悦さん
「これから太鼓の修業に向かって佐渡に行くぞという時の送別会に偶然知らないで出会ったんですよ 昔のまんまの素朴なKANTAくん素直なKANTAくんというので だからめんこくてしかたないですよね KANTAくん独特の和太鼓の世界があってそして歌もあって この和太鼓の常識をくつがえすというか変えるような感じのパフォーマーになってどんどん頑張っていってほしいなと思います」
ウマとウシの皮で奏でる太鼓の音色は違いを見せ、季節によっても場所によっても音色は常に変化するといいます。
KANTAさんは和太鼓の楽曲に歌や舞を組み合わせて命を宿す新しい表現方法を模索しています。
KANTAさん
094818~094835「生きている和太鼓を使ってどのようなパフォーマンスがこれから実現できるのか和太鼓の魅力をどれほどより多彩に表現することができるのかということを僕は日々考えながら生活をしていて 昔からある和太鼓がどんどんこれから未来に向かって進化していく過程を自分も追い続けながら世界の方々がそれを見た時日本の文化ってかっこよいとますます思ってもらえるように頑張っていきたい」
和太鼓を担いで全国そして海外へ目を向けるKANTAさん。
ことしも1歩1歩確実に歩みを進めます。
KANTAさん
「いま僕がここで頑張りながら青森のよさを伝えたりそれから自分がやっているものをこの青森から発信して日本全国・世界に響かせられるように頑張っています」