前代未聞の新幹線トラブル 時速315キロで車両の連結が“外れる”電気系統の不具合か? 東北新幹線「5時間」全線ストップ
東北新幹線が走行中に連結が外れ一時全線で運転を見合わせました。当時の時速は315キロという前代未聞のトラブルはなぜ起こったのでしょうか。
きょう午前8時すぎ、宮城県大崎市で東北新幹線の連結部分が走行中に外れて停車しました。緑色の列車が盛岡駅を出発した「はやぶさ」。その後ろの赤い「こまち」は盛岡駅で連結していましたが、走行中に外れてしまったということです。JRによりますと当時の速度は時速315キロだったということです。
隣の線路の新幹線からは、はずれた連結部分がハッキリと見えていました。新幹線にはあわせて320人が乗っていましたが、けが人や急病人はいませんでした。トラブルの影響で東北新幹線は一時全線で運転を見合わせました。
こちらは栃木県内で停車した新幹線内の様子です。降りられない乗客で混雑し4時間以上立ち往生したといいます。
★青森放送 成田栞寿
「新幹線運転再開まで多くの利用客が駅で待機を余儀なくされています」
★新幹線の利用客
「久しぶりに実家の埼玉に帰省する予定だったので子どもたちががっかりしているのでできればきょう中に移動したいです」
「分離したんですか 乗るのも不安になってしまいます」
「午後2時から会議だったんですけど急遽オンラインで参加させてもらうことにしました」
およそ5時間後に全線で運転を再開しましたが、上下合わせて72本が運休し、およそ4万5,000人の足に影響が出ました。
★利用客
「新幹線の中に4時間くらい 周りの人も声かけ合ってという感じでピリついた感じも無く ただクーラーとかは効いてたんでまだよかったかな」
「もともと午前11時52分の新幹線に乗る予定だったんですけれど再開する列車に立ちながら乗ろうかなと」
JR東日本によりますと走行中に連結した車両が外れるのは初めてということです。
鉄道ジャーナリストの梅原淳さんによりますと人為的なミスではなく電気系統のトラブルが原因の可能性があるといいます。連結の管理はすべて電気系統で、出発した後に連結を切り離す装置が作動してしまった可能性があるということです。
運輸安全委員会は安全装置が作動して事故のおそれがなかったことから、重大インシデントにはあたらないという見解を示しています。