「なかなか消えない…」緊迫の消火現場で活動した緊急消防援助隊が語る 雪どけと共に「県内でも起こりやすい状況になる」と警鐘 岩手県大船渡市大規模山林火災
岩手県大船渡市で発生した山火事で現地で消火活動にあたった緊急消防援助隊が、青森県内でも発生の危険性が高まる山火事への警戒を呼びかけました。
★県緊急消防援助隊大隊長 八木橋充 消防司令長
「主に北東から風が吹いていたのですけども時折、北とか東に変わる風が回っている状態だったということです」
山中に残された焼け焦げた車。
メラメラと木々の根元に炎が連なる様子も確認できます。
岩手県大船渡市の大規模な山火事は発生から10日目のきょう現在も、全国から集結した消防隊員たちが懸命の消火活動にあたっています。
中央消防署の八木橋充消防司令長は今月1日から4日まで三陸町と赤崎町で県の第二次派遣隊の大隊長を務め連絡調整や指揮にあたりました。
★県緊急消防援助隊大隊長 八木橋充 消防司令長
「針葉樹と広葉樹が一緒になった腐葉土が堆積されている状況だった」
「油分があるのでなかなか消えない表面が消火に見えても火が中に残っている可能性もある それで継続しての警戒が必要だったということです」
青森消防本部によりますと、管内で過去4年間に発生した林野火災は12件でそのほとんどが春先でした。
★県緊急消防援助隊大隊長 八木橋充 消防司令長
「青森県でも雪どけが進みます 空気が乾燥して火災の起こりやすい気象状況になると思いますので」
「たき火や火入れたばこの火などを注意してもらいたいと思います」
大船渡市ではきょう一部地域で避難指示が解除されましたが、市内では依然3639人に避難指示が出され、鎮圧に向け消防などが状況を確認しています。