“改善勧告”に病院は「粛々と対応していく」 立ち入り検査で医師の勤務実態不整合と入院患者の定員超過が明らかになり「重大な疑義が生じている」行政処分の可能性も示唆 青森県八戸市みちのく記念病院殺人隠蔽事件
★八戸市 熊谷雄一 市長
「医師の勤務状況について不備があり 適正を欠く事実関係が明らかになったことから、本日県とともに同病院に対し改善勧告による行政指導を行ったところです」
みちのく記念病院の殺人隠蔽事件を巡り、県と八戸市は病院に対し改善勧告による行政指導を行いました。
先月から行っていた立ち入り検査の結果、一部の医師の勤務実態が記録と合わず医師の数が足りていたか不明だったほか、複数の病室で入院患者が定員を超えた状態が常態化していたことが明らかになったためということです。
改善勧告は市の権限で行う行政指導としては最も重い措置です。
また県は許可なく病院内の構造設備の変更が行われていたことの改善を求めました。
★宮下知事
「2回の検査を通じて医療法に関して重大な疑義が生じていますので今後の行政処分も念頭に今回の行政指導」
「(行政)指導を繰り返す あるいは次(行政)処分という可能性も十分ある」
みちのく記念病院は外来や入院の受け入れに変更はないとした上で取材に対し「粛々と対応していく。病院として地元に医療を提供していく」とコメントしています。