【詳報】再審無罪の袴田巌さん 静岡地検トップが直接謝罪…検事正・袴田氏・姉の発言内容を掲載(静岡)
(11月27日 午前11時17分ごろ・浜松市・袴田さんの自宅)
(静岡地検・山田 英夫検事正)
「静岡地方検察庁検事正の山田といいます。本日は袴田巌さんの事件の捜査・公判を担当いたしました静岡地検の検事正として検察の思いを伝えに参りました」「まず、袴田巌さんが相当な長期間にわたり法的地位が不安定な状況となり、その間、巌さん、そして、ひで子さんが、とても言葉にはできないようなつらいお心持でいる日々を過ごされましたことにつきまして、刑事司法の一翼を担う検察としても、大変申し訳なく思っております。そのことをお伝えに参りました。また、当然のことでございますが、検察として今回の無罪判決を受け入れ控訴しないと決めたものである以上、対外的であるか否かを問わず、この事件の犯人が袴田さんであるということを申し上げるつもりはございませんし、犯人視するものではないということも直接お伝えしたいと思います。改めましてまことに申し訳ありませんでした」(発言後立礼にて謝罪)
(袴田さんの姉・ひで子さん)
「58年前の事件ですのでわたくしたちはもうね、いまさら検察にねどうのこうのいうつもりは本当にございません」「それにわたくしも巌もね、運命だと思っておりますの。それで無罪が確定いたしまして、今は大変喜んでおります。有頂天になっているんです、わたくしたちは。それですので、きょうはご苦労様でございました。わざわざおいでいただきまして。ありがとうございました」
(袴田 巌さん)
「世界をうまくおさめるということだね。どこまで折れなきゃしょうがないというそれが問題。新たな問題が出てきている。どこまで戦うのかということの決定が行われている。決定しようということだね~の扱いをどうしようかという、そういうことが最後だっていうことでよろしくお願いします」