札幌・豊平警察署は2024年10月18日、強盗致傷の疑いで千歳市の建築作業員・鈴木陸容疑者（25）を逮捕しました。

鈴木容疑者は2024年10月5日午前1時すぎ、札幌市豊平区の住宅に侵入し、この家に住む男性（79）に対し、手足を粘着テープで緊縛するなどの暴行を加えてけがをさせた上、現金3万円を奪った疑いが持たれています。

男性は左右の手の甲に軽いけがをしています。

男性は寝ようとしていましたが、大きな物音が聞こえたため起きたところ、鈴木容疑者と鉢合わせました。

警察によりますと、その後男性は午前1時30分ごろ、「いま泥棒が入ってきた。私は寝ていた。手足を粘着テープで縛られた。金を出せと言われた」と警察に通報したということです。

男性の妻は2階の別の部屋で寝ていて、無事でした。

警察は周辺の防犯カメラなどの捜査から鈴木容疑者が浮上。捜査員が18日、千歳市内で鈴木容疑者を発見し逮捕に至りました。

調べに対し鈴木容疑者はおおむね容疑を認め、「強盗に入って3万円を受け取ったが、そのお金は返した」と供述しているということです。また、けがをした男性も「一旦取られたけど、返してもらった」と話しています。

首都圏では粘着テープを使った手口の事件が相次いでいて、警察は関連性も含め慎重に捜査しています。