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ダウ453ドル安 新型コロナ感染拡大受け

2020年1月28日 8:01

27日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて大幅に売られ、ダウ平均株価は450ドルあまり値を下げて取引を終えている。

27日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価は、前の週の終値から453ドル93セント値を下げ、2万8535ドル80セントで取引を終えた。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数も175.60ポイント下げて、9139.31で取引を終えている。

この日は、新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を受け、アジアやヨーロッパの市場が大きく下げた流れから、ニューヨーク市場でも取引開始直後から売りが加速した。

特にアップルやキャタピラーといった中国との関係の深い銘柄が幅広く売られたほか、感染拡大で旅行や出張といった人の移動が控えられるとの警戒感から、航空会社や旅行関連銘柄も大きく売られた。ダウ平均の下げ幅は一時550ドルに迫る場面もあった。最終的に下げ幅をやや縮小して取引を終えたが、終値の下げ幅は去年10月以来およそ4か月ぶりの大きさとなった。

市場関係者は「新型コロナウイルスの情報に左右される展開が続きそうだが、企業決算もピークを迎えるため、中国に関係の深い銘柄の決算にも注目が必要だ」と話している。