花手水で神社の手水鉢を彩る取り組み 限定の御朱印やおみくじも紹介【徳島】
■雪景色をイメージした宇佐八幡神社の花手水
2月18日から徳島県内8つの神社で行われている「とくしま花手水めぐり」。
コロナ禍で使用を控えられていた手水鉢を活用し、参拝客に安らぎを与えたいと去年から始まりました。
(米田夢実記者)
「白や青といった冬らしい色のお花が並んでいて、凛とした雰囲気です」
鳴門市撫養町の宇佐八幡神社では、雪景色をイメージした白い花を基調としたデザイン。
珍しい青色のカーネーションがポイントです。
(宇佐八幡神社 宮﨑祥悟 宮司)
「残り少なくなってきた日本の冬を楽しんでいただこうということで、冬の景色というのをイメージしてお花を生けてあります」
地元、鳴門市の花屋さんの花を使い宮﨑さんの妻が飾り付けしています。
(参拝客)
「美しいですね。癒されます」
(参拝客)
「めちゃくちゃきれいな感じなので、写真映えしますね」
(参拝客)
「涙が出そうな感じ。感動」
宇佐八幡神社では花手水とあわせたおみくじや御朱印も。
期間限定の花みくじは、紐を引いて開くと花の形に。
かわいらしい見た目から女性に人気だといいます。
また、期間中は手水鉢をデザインした紙に自分で花のスタンプを押してオリジナルの御朱印を仕上げることができます。
(米田夢実記者)
「できました!自分好みに作るとより思い出に残って、お参りしたのが形になっていいですね」
(御朱印した客)
「花の色が変えられたりするので、ちょっと自分のセンスが問われたりするのが難しかったです」
(宇佐八幡神社 宮﨑祥悟 宮司)
「忙しい日常生活の中で心を落ち着かせるようなお時間を過ごしていただきたいのと、その中でも花手水を見ることで、お気持ちが明るくなったり華やかな気持ちになっていただけたらと思っています」
■春らしいデザインの立江八幡神社の花手水
(米田夢実記者)
「ピンクや黄色のお花が散りばめられていて、晴れやかな気持ちになります」
小松島市の立江八幡神社では、チューリップや桜をあしらった春らしいデザインの花手水を楽しめます。
(立江八幡神社 大住真人 宮司)
「黄色主体なので、金運とか明るいイメージと胡蝶蘭も入れていただいているので招福、福が来るようなイメージで生けていただいています」
手水鉢は2か所あり、福を呼ぶ招き猫と辰年にちなんだ竜の置物はどちらも笑っていることから、訪れた人にも自然と笑みがこぼれていました。
(参拝客)
「すごくかわいくて、パワーをもらえそうです。お花大好きなので心の肥やしになりそうです」
立江八幡神社では、期間限定デザインの御朱印が楽しめるだけでなく、花手水めぐりを盛り上げようと地域の人たちが手掛けた作品の展示会も開かれています。
(立江八幡神社 大住真人 宮司)
「いろいろ悪いニュースもあったんですけど、明るい気持ちになって笑顔で帰っていただいて、1年過ごしていただきたいと思ってます」
■ある動物と縁の深い大御和神社では
徳島市の大御和神社はある動物と縁の深い神社です。
(米田夢実記者)
「すごく立体的でカラフルですよね。そしてここ、なんとウサギの形になってます!」
お花畑の中に真っ白なウサギがたたすんでいるようなかわいらしいデザインです。
(大御和神社 河野誉嗣 宮司)
「ここの御祭神の大国主命がウサギを助けたというような神話があるんです。ウサギとゆかりのある神社なので、ウサギをそのままかたどって生けていただいたので、すごくかわいらしいものに仕上がっています」
赤やオレンジのビビッドな花飾りのうしろには、桜をモチーフにした屏風が置かれ、手水鉢全体がカラフルで明るい空間になっています。
大御和神社でも限定の御朱印やお守りが用意されています。
また境内には、ちょうちんや傘の飾りつけも施されていて写真映えするスポットが豊富だとSNSでも話題になっています。
(参拝客)
「華やかな感じ。色が鮮やかです」
(大御和神社 河野誉嗣 宮司)
「幸せウサギっていうことで、撫でてももらえるんです。軽く触っていただいて、幸せな気持ちになっていただけたらいちばん良いかなというふうに思っています」
平和を願う思いがこもった特別な装いが楽しめる「とくしま花手水めぐり」。
3月17日まで徳島県内8つの神社で楽しむことができます。
■今回「とくしま花手水めぐり」で紹介した3つの神社の他にも、徳島市の眉山天神社、小倉八幡神社、勝浦町の坂本八幡神社、阿南市の桑野天神社、日和佐八幡神社の5つの神社で3月17日まで行われている。2週間をめどに花を生け替える神社もある。