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男子プロバスケB3リーグで参入1年目ながら活躍・人気の徳島ガンバロウズ 「裏」からサポートする存在とは【徳島】

2024年2月27日 19:30
男子プロバスケB3リーグで参入1年目ながら活躍・人気の徳島ガンバロウズ 「裏」からサポートする存在とは【徳島】
男子のプロバスケットボールB3リーグで上位に食い込む活躍を見せている徳島ガンバロウズ。

参入1年目にもかかわらず、ホームゲームでは毎試合1000人を超える観客が詰めかけるなど、その人気ぶりも絶好調です。

そんなガンバロウズを「裏」からサポートしている存在にカメラが密着、熱い思いを聞きました。

チームの活躍を陰でサポートしているのは...


スピーディーかつパワフルなプレーで観客を魅了する徳島ガンバロウズ

B3参入1年目にもかかわらず、現在、順位はリーグ6位と上位に食い込んでいます。

県内各地で行われるホームゲームでは、常に1000人を超える観客がつめかけています。

そんな輝かしいチームの活躍を陰でサポートしているのが広報担当飯田乃彩さん(24歳)です。

(徳島ガンバロウズ 広報担当 飯田乃彩さん(24))
「少しでも自分が発信した情報を見て、『(試合を)見に行きたいな』と思ってくれる方がいたら、それは本当にやりがいになるし、とても嬉しい」

埼玉県出身の飯田さんは、2023年、縁もゆかりもなかった徳島にたった一人でやってきました。

記者会見の進行からSNSへの投稿まで、ガンバロウズの魅力を世の中へ発信することが広報の仕事です。

この日、練習中のチームを訪ねると飯田さんの姿がありました。

練習を終えた選手を呼び出し、何やらPR企画を仕込んでいる様子。

(徳島ガンバロウズ 広報担当 飯田乃彩さん(24))
「きょうはゲームデープログラムの撮影で、お絵かき企画が一番最後のページにあるので、それをきょうは撮影します」

ホームゲームで配布するパンフレット用の企画で、選手同士がお互いの似顔絵を描き合う様子を掲載します。

挑戦したのは中村駿希選手、1月に加入したばかりの入江ライトローマン選手を描きました。

(徳島ガンバロウズ 広報担当 飯田乃彩さん(24))
「54321」
「めっちゃ真顔、ロームめっちゃ真顔。強いて言うならこの絵の中で一番のポイントは?」

(徳島ガンバロウズ 中村駿希選手)
「ひげ」

(徳島ガンバロウズ 広報担当 飯田乃彩さん(24))
「書いてみた感想は?」

(徳島ガンバロウズ 中村駿希選手)
「難しかったです」

こうやって場を和ませ、選手の素顔をうまく引き出すのも広報の重要なポイント。

ブースター(ファン)は、選手のコートとは違う生の表情が見たいんです。

(徳島ガンバロウズ 広報担当 飯田乃彩さん(24))
「私152cm」

(徳島ガンバロウズ 狩野富成選手)
「2m7cmです。(Q.飯田さんってどんな人?)どんな人なんだろう、でもよく笑う人ですよ、色んな企画を考えて面白い人です」

今ではすっかりチームにも溶け込み笑顔を見せる飯田さんですが、徳島に来るまでは実は苦労の連続でした。

(徳島ガンバロウズ 広報担当 飯田乃彩さん(24))
「もともとがスポーツ中継の仕事を3年間やっていたけど、ちょっと体調を崩してしまって仕事ができなくなった時期が一時期あって、その中で今後の自分を見つめなおす機会があったけど、何がやりたいのか考えて最終的にたどり着いた結果が、やっぱりスポーツの世界でご飯食べていきたいなという思いが強くて…」

スポーツへの熱い想いが捨てきれず、この仕事を選びました。

広報担当は多忙を極めますが、やりがいを感じています。

(徳島ガンバロウズ 広報担当 飯田乃彩さん(24))
「ガンバロウズができて良かったと言ってくれるブースターさんもいて、やっぱり地道な作業ではあるけど、地域に根付いていっているなというのは感じる。でもやっぱりもっともっと頑張らなきゃと思う」

2024年2月17日 プレーオフ争いのライバル相手にホームでの大一番


2024年2月17日、東京ユナイテッドを相手にホームでの大一番を迎えました。

(徳島ガンバロウズ 広報担当 飯田乃彩さん(24))
「(Q.この間と雰囲気が違いますね)試合のある日はコンタクトレンズで、きょうは『ONモード』です」

試合の日は、広報にとっても最も忙しい1日です。

ウォーミングアップの様子などを逐一、SNSで発信します。

(徳島ガンバロウズ 広報担当 飯田乃彩さん(24))
「ブースターの中には遠方で来られない方も結構いるので、そういう人たちに少しでも選手たちの様子を届けたいなと思って、投稿を頑張っています」

いよいよ試合開始、飯田さんはゴール下でシュートの動画を狙います。

第1クオーター終了時点でガンバロウズが9点リード、すぐにSNSで速報を出します。

相手は屈強なフィジカルでディフェンスを得意とするチームですが、ガンバロウズはスピードのある攻撃で対応します。

ドーソン選手の力強いシュートや、若狭選手のスリーポイントも決まり、ガンバロウズが78対67で快勝しました。

「徳島ガンバロウズが勝利しました」

(徳島ガンバロウズ 塚本雄貴キャプテン)
「ファンの後押しというのはどんな時でも声援をいただくので、それにしっかり応えなければならないし、きょうはしっかり勝てて良いバレンタインを提供できたのかなと思う」

試合が終わるとすぐ記者会見、ようやく一息つけたのは試合が終わって1時間以上経ってからでした。

(徳島ガンバロウズ 広報担当 飯田乃彩さん(24))
「お疲れさまでした。ほっとしてますね。何事もなく無事に終われたのが一番嬉しい」

見知らぬ土地で仕事に打ち込む飯田さんのモチベーションは


選手の活躍と飯田さんの努力で、エックス(旧Twitter)のフォロワーは5000人を突破。

こうした努力の甲斐あって、藍住町で行われた2試合は両日とも1000人を超える観客で賑わいました。

それにしても、見知らぬ土地でただ一人仕事に打ち込む飯田さんのモチベーションとは。

(徳島ガンバロウズ 広報担当 飯田乃彩さん(24))
「ブースターの顔を見ると、疲れも吹き飛ぶというか頑張ろうという気持ちになれる。昔からだが、人が頑張っているところを見ると、私も頑張ろうと思える性格なので、チームが頑張っているところを見て、よし、頑張ろうって気を引き締められる」

参入1年目のチームは、運営も初めてのことだらけです。

毎日が全力投球の飯田さんが、その胸に描く夢。

(徳島ガンバロウズ 広報担当 飯田乃彩さん(24))
「広報って、けっこう花がある仕事だとみんな思っていると思うけど、本当に裏方だと思っている。一番身近なところで支えられるのが、広報の仕事だと思う。もっともっと色んな人に徳島に来てもらって、魅力を知ってもらいたい」

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