新年度は“学校に行きたくない”子どもが増えることも 慣れない環境に不安も 子どもとの向き合い方は 《新潟》
新年度、小中学生の皆さんは楽しく学校に通っていますか。新しい友達や慣れない環境に子どもが不安を感じやすいこの時期、保護者はどう向き合えばいいのか。専門家に聞きました。
24日朝、元気に登校する子どもたち。
Q)新学期が始まったけどどう?
〈児童〉
「たのしい」
Q)お友達たくさんできそう?
「できそう」
入学や進級で変化の大きい新年度、子どもたちの様子を保護者に聞いてみると…
〈保護者〉
「大勢の子どもたちと学校生活の中でうまくいくのかと心配だったんですけど、本人を見る限りでは大丈夫そうかなと感じています」
「“なじめる”かとか心配ですね。あと新しいお友達もできているのかなとか」
「環境が新しくなって楽しんではいるけど、気疲れもあったりするのかなと」
新年度は子どもたちが慣れない環境に不安を感じやすい時期。こう指摘するのは新潟青陵大学で心理学を専門とする小林智准教授です。
〈新潟青陵大学 小林智准教授〉
「新しいこととか分からないことというのが自分の生活に登場してくる時期だと思うので、それは子どもであれ大人であれ不安だと思います。子どもは生活の場とか自分が行ける範囲が限られていますので、学校の中のこととか、大人にしてみれば今にして思えば“そんなことは”と思うことも、子どもにとっては一大事だったりする」
小林准教授によると新学期や連休明けなどは「学校に行きたくない」と思う子どもが増えることから、小さな変化に気づいてほしいといいます。
〈新潟青陵大学 小林智准教授〉
「まずは(話を)聞いてあげること耳を傾けてもらえるという感覚を(子どもに)持ってもらうことが大事」
実際、子どもとの会話を大切にするという人も…
〈保護者〉
「(進級して)疲れたり、おうちでだらっとすることもあるんですけど、話せるときに子どもの話を聞いて、よく会話をするといいかなと思っています」
それでも、もしも子どもが「学校に行きたくない」と言い出したら…
〈新潟青陵大学 小林智准教授〉
「この子に合っている方法とかこの子に合っているものって何だろうということを見つける期間として向き合うことがひとつの方法になると思います。子どもが生き生きと活躍できるポイントがどこにあるかということを大人が見極めて活躍の場を増やしてあげることができるといい」
そのうえで、小林准教授は家族だけで悩みを抱えず、行政や専門家に相談することも重要だと指摘します。