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柏崎市の国道8号の橋で見つかった損傷。安全確保のため、現在も通行止めが続いています。補修が必要とされている橋は県内にはまだ他にも…橋の現状と課題について専門家に話を聞きました。 柏崎市上輪の国道8号上輪橋。5月8日、点検を行う業者が橋げたを支える鉄板の一部に亀裂を発見しました。補修を行うため現在も通行止めとなっていて、解除のめどは立っていません。 〈住民〉 「地域も不便になる。早く復旧して通れるようにしてほしい」 橋の構造に詳しい長岡技術科学大学の岩崎英治教授に考えられる原因を聞きました。 〈長岡技術科学大学 岩崎英治教授〉 「車の荷重とか一年前に能登で地震がありましたけどもああいう地震の力が作用して破綻したのではないかと想像される」 岩崎教授によると、上輪橋は60年ほど前に建設されていて老朽化も原因の一つとして考えられるといいます。 亀裂が見つかったのは「斜材」と呼ばれる部分。橋全体の重量ではなく車の重さなどを支える機能をもつため、崩落の危険などは低いということですが車の走行中に強風や地震などの力が加わった場合は危険が高まるということです。 県内には補修が必要な橋が他にも… こちらは、国土交通省の全国道路施設点検データベース内の「損傷マップ」。全国の橋の補修の措置状況などを見ることができます。 補修が必要と判断されても着手されていない「措置未着手」に該当する橋を調べてみると新潟市だけでもこれだけの数が表示されました。今回損傷が見つかった上輪橋も一部が「措置未着手」となっていて、ことし補修が行われる予定でした。 国土交通省によると橋の点検は5年に1回の頻度で行うことが法律で定められています。 しかしこちらのマップに登録されている県内の橋の数は計2万3000件以上… 岩崎教授によるとこのうち約1割の橋が「措置未着手」となっていて、点検をしたとしてもすべてを補修するのは難しいといいます。 〈長岡技術科学大学 岩崎英治教授〉 「数が非常に新潟県は他県に比べて多いのでなかなか補修が追いついていなくて順番にしていってはいるんだけれどもああいう赤い部分(措置未着手)が残っているという状況。傷みやすい場所というのはある程度わかってきているのでそういう場所を確実に点検をして早急に対策をたてるということに尽きる」 信濃川が流れ、橋が重要な生活インフラの一部となっている新潟県。安全に通行できるための維持・管理が求められます。
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