「クチコミ」参考にしている? 書かれる側の受け止めは 新潟の医師に聞く《新潟》
地図上で施設名などを検索すると 一緒に表示される「クチコミ」。
これをめぐって4月18日、全国の医師らが東京地裁に集団提訴しました。この「クチコミ」の評価、まちの人はどのくらい参考にしているのか、そして書かれる側の新潟の医師はどう受け止めているのか聞いてきました。
〈30代〉
「クチコミはよく見ますね。さっきもおにぎり屋さんを口コミで見て行ってきました。『お米が美味しい』『おにぎりが美味しい』ってバーッといっぱい書いてあったので、大丈夫だろうなと思って」
〈20代〉
「めっちゃ見ます!ごはん屋さんとかは見ていくときは多いです」
〈40代〉
「僕はどっちかっていうとネガティブな(クチコミの)方を重視して、ポジティブなことはそこまで気にはしていない。(評価の星が)3個よりも少ないと、やめようかなと思いますね」
店舗などの評価を利用者側の目線で知ることができるインターネットの「クチコミ」。
まちの人が参考にしていたのは飲食店だけではありません。
〈50代〉
「医者はやっぱりよく気にしています。3点いくつとか、4点近くあればいいと思っています」
〈40代〉
「『思っていたような診察結果じゃなかった』とか『待ち時間が長い』とかそういうのをよく見たりします」
〈20代〉
「『態度が悪かった』とか、結構その書き込みが多かったりすると行かないかもしれないですね」
こうしたネットの「クチコミ」をめぐって18日、全国の63人の医師らが東京地裁に集団提訴しました。
グーグルの地図サイト「グーグルマップ」でのクチコミについて悪意のある投稿やウソの情報を削除するよう求めたのに放置され、営業を侵害されたとして損害賠償を求める訴訟を起こしたのです。
「クチコミ」を書かれる側の新潟市の医師の受け止めは…
〈鈴木内科小児科医院 鈴木紀夫院長〉
「医者にとっては評判って死活問題なので(悪質なクチコミなどは)規制できるようだったら規制してほしい」
こちらの医院の評価を「グーグルマップ」で調べてみると…
(リポート)
「現在は4.7の評価で、15件の口コミが投稿されています」
この評価、鈴木院長はチェックしているのでしょうか。
〈鈴木内科小児科医院 鈴木紀夫院長〉
「たまに見ちゃう。(評価が)5とかなってるとすごいうれしい。だめな評価があると『どこか悪かったかな』とか見たりするけど、『そんなことしてないしな』っていうのもあるし」
しかし、鈴木院長はネットの情報に左右されるのではなく、実際に訪れて自分で判断してもらいたいと話します。
〈鈴木内科小児科医院 鈴木紀夫院長〉
「そういった情報がいっぱい欲しいのはわかるんですけど、それだけではないので、やっぱり実際に来てもらって、きちっと病気が治ってよくなりましたという人もいっぱいいますのでそうなってくれるのが一番うれしい」
使い方によっては便利な機能である「クチコミ」。
一方で、情報の信頼性を改めて精査する必要がありそうです。