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福田氏セクハラ問題 財務省の信頼回復は

2018年4月17日 17:18
福田氏セクハラ問題 財務省の信頼回復は

財務省の福田事務次官が女性記者にセクハラ発言をしたとの週刊誌報道を受け、麻生財務相が個人的な見解として音声は次官の声だとの認識を示した。

財務相が認めたにもかかわらず、次官が音声が自分のものかどうか明らかにしないことについて、省内から批判の声があがっている。

麻生財務相「俺が聞いた感じでは『福田じゃない?』という感じがしました。俺はね」

当の福田次官は17日朝も沈黙したままだった。

「Q:ご自身の説明が曖昧なまま、女性に求めるのはアンフェアでは?」

「Q:自分の声はわからないのでしょうか?」

福田事務次官「…」

省内からは「まずは音声について自分の声かどうか明らかにすべき」「こんなことでは財務省が次官と共倒れになる」など疑問の声が上がっている。

一方財務省が被害女性に調査への協力を呼びかけていることについて会見で問われた麻生財務相は次のように述べた。

麻生財務相「(Q:女性が名乗り出なければ事実の認定はしないということか)だって一方的な訴えをどうしろと?取り扱いのしようがないじゃない。本人が申し出て来なければそんなものどうしようもないですよ(Q:この場合セクハラという名乗り出にくい事情があるが)こちら側も言われている人の立場も考えてやらなければいけない。福田の人権はなしってわけですか?」

また、財務省の顧問弁護士が調査するのは不公平だとの指摘については女性が名乗り出やすいように第三者の女性の弁護士も入れて対応すると述べ、問題はないという認識を示した。

しかし、省内でも「お抱えの弁護士をたてても、身内に甘い調査、と言われるに決まっている」「次官への調査を尽くす前に、被害女性に名乗り出ろというのは横暴だ」などの声が上がっている。

森友問題ですでに信頼を失っている財務省、一刻も早く事実関係を明らかにする以外、信頼回復の道はない。