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G7広島サミットから1年 県民の誇りとして未来に繋いでいくために 知っておきたい3つのポイント【アナたにプレゼン・テレビ派】

2024年5月24日 0:07
G7広島サミットから1年 県民の誇りとして未来に繋いでいくために 知っておきたい3つのポイント【アナたにプレゼン・テレビ派】

広島テレビのアナウンサーが気になるテーマを自ら取材してお伝えする『アナたにプレゼン』。宮脇靖知アナウンサーが開催から1年を迎えたG7広島サミットに関連する3つのポイントをお伝えします。

G7広島サミットに関連する知っておきたい3つのポイントは、『G7広島サミット記念館』『Pride of Hiroshima』『MICE』です。

1つ目は『G7広島サミット記念館』についてです。平和公園内に5月19日にオープンしました。原爆資料館東館のすぐ北側にあります。入ってすぐ、サミットの際に原爆慰霊碑に首脳たちが献花した時の写真が出迎えてくれます。館内には、原爆資料館を訪れた首脳たちが記帳した芳名録のレプリカがあり、資料館を見学し被爆者の話を聞いた直後の思いが記されています。また、サミットの初日に、宮島の旅館で催されたワーキングディナーで、実際に使用された円卓が飾られており、目の前で首脳たちが座った円卓を眺めることができます。その他、パネルなど96点を展示し、期間中の行事について学ぶことができます。さらに、お土産として渡された広島の工芸品なども展示されており、歴史的なサミットを、県民の誇りとして未来につなげてほしいと、いう思いが込められています。

広島県の湯崎知事は「国の内外から多くの人に来てもらい、サミットが行われたことを、これからも思い起こしてほしい。」と、広島市の松井市長は「芳名録のそこに書かれた首脳の理想と駆け離れた現状について、我々として何ができるのかを考えてほしい。」と話しました。バイデン大統領は芳名録で「世界から核兵器を無くせるように、共に歩んでいきましょう」と記帳していましたが、5月、バイデン政権で3回目となる臨界前核実験を行いました。

サミット記念館への入場は無料となっています。開館時間は午前7時30分から午後7時となっており、時期によって変更があります。開館期間は、日本でサミットが開催される2030年の 12月末までとなります。

2つ目は『Pride of Hiroshima』についてです。ひろしまゲートパーク内に2024年4月に設置された常設展です。G7広島サミットに合わせて開催された企画展示「Pride of Hiroshima 展」を継承しています。企業の視点で語られる広島の復興の物語として、被爆からわずか3日後に路面電車が再開したことや、電力、銀行など経済による復興などを学ぶことができます。また、企業との関わりにおいて、どのように国際都市・広島ができ上がったのかを知ることもできます。さらに、平和の象徴「カープ」のOB山本浩司さんのグローブなども展示されています。開館時間は、午前10時から午後6時まで、休館日は月曜日です。入場は無料です。英語や日本語で資料見学することができます。

3つ目は『MICE』についてです。Meeting(会議・セミナー)、Incentive Travel(報奨・研修旅行)・Convention(政府・国際機関会議)、ExhibitionまたはEvent(展示会・見本市・博覧会)の4つの頭文字から成る造語です。広島市としては、会議や社員への報酬・研修旅行のなどのきっかけとして、また、政府や国際機関が行う国際会議や大きな展示博覧会などの機会を増やしていきたいという思いがあります。観光庁は、グローバルMICE都市を全国から12都市選び、広島市はその1つです。

広島市で開催された国際会議の実績を、2019年のコロナ前の数字で見ると、大きく4つのゾーン分かれています。国際会議場もある平和公園ゾーンは、比較的国際会議が開催しやすい場所であることから、44件の実績があります。しかし、商工センター地区は、開催できる場所があるにもかかわらず、実績はありませんでした。広島市は、このような場所の活用方法について、取り組みを進めています。

商工センター周辺には、広島サンプラザと中小企業会館があります。広島市は『MICE』施設を充実させるために、広島サンプラザについては解体し、ホテルやアリーナを近くの公園の場所に移すこと、中小企業会館については、これまで行われていた展示会などを公園の一部に移設して拡大することに取り組んでいます。集客によって周辺には商業施設ができ、経済効果や観光振興、また、国際会議などの開催場所としての都市の知名度やブランド力も上げていくことで、様々な波及効果が期待できます。