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「梅雨入り」発表に込められたメッセージとは なるほど天気解説

2024年5月30日 19:12
「梅雨入り」発表に込められたメッセージとは なるほど天気解説

市川栞 アナウンサー:
「木曜日は報道部の気象予報士・小野さんに週末の天気を中心に伝えてもらいます。お願いします。」

小野 和久 気象予報士:
「お願いします。」

市川:
「小野さん、百万石まつりが始まりますね。」

小野:
「土曜日は晴れますが、日曜日は雨の降る時間があるでしょう。」

「まず、北上している台風1号の位置を確認しましょう。この渦を巻いているのが台風です。今夜9時には、日本の南です。石川県はココです。今夜9時から動かします。」
「台風の北上に伴って、加賀地方には、あすの明け方に少し雨雲がかかりますが、強い風の心配はないでしょう。」

市川:
「雨雲も、午前中には抜けるようですね。」

小野:
「気象台の週間予報を見ていきましょう。」
「お伝えしたように、あすは、 明け方に加賀地方で一時雨が降りますが、午後からは晴れてくるでしょう。土曜日は、晴れるでしょう。」

市川:
「日曜日は雨マークが付いています。」

小野:
「日曜は上空の寒気の影響で大気の状態が不安定になります。月曜・火曜も雲が多くなりそうです。」
「いまの時期の最高気温は24度くらいが平年並みですので、少し低い日もあるでしょう。」

市川:
「あすの夜は、子ども提灯・太鼓行列、あさっては百万石行列ですが、お天気、何とか持ちそうですね。」

小野:
「大丈夫です。」

「さて、あさってから6月、北陸の梅雨入りの平年日は6月11日です。突然ですが、市川さん、去年の梅雨入りの日、覚えていますか。」

市川:
「確か、去年は、平年日とまったく同じ日だった…とニュースでお伝えしたような記憶があります。」

小野:
「その通りです。去年は、平年と同じ6月11日に発表がありました。」

市川:
「たしか、気象庁では夏が終わった頃に、発表が正しかったか検討するんでしたね。」

小野:
「はい、気象台が発表するのは「速報日」と呼ばれています。見直しがあるかもしれないので、「梅雨入りしたと みられる」、「梅雨明けしたと みられる」と、「みられる」という言葉が使われます。」

「夏が終わった頃に検討を行い、見直しが必要な場合は、速報日の日にちが変更されます。」

市川:
「去年の北陸地方は、入り・明けのどちらかで見直しがあったんですか。」

小野:
「去年は梅雨入りのほうでありました。速報では、6月11日でしたが、確定では、それより2日早い6月9日に変更されました。明けのほうは変更がありませんでした。」

市川:
「振り返ってみて、季節の移り変わりをより明確に表している頃を検討するんでしたね。」

小野:「その通りです。」

「梅雨入りの発表は、
・「雨の災害が多くなる時期になりました」
・「雨の降り方には、十分気を付けてください」
という気象庁・気象台のメッセージが込められています。」

市川:
「「日にち」にはこだわらず、常に、雨の情報には気を付けて行きたいですね。」

小野:
「ちなみに、きょうは、九州南部の梅雨入りの平年日です。九州南部では、来週は、雨の予報はなく、梅雨入りは遅くなりそうです。」

市川:
「北陸の平年日は、お伝えしたように6月11日ですが、ことしは、どうなるんでしょうね。」

小野:
「最後に、気象台の週間予報でこの先の天気をもう一度、確認しましょう。」

小野:
「土曜日は晴れますが、。日曜日は雨の降る時間があるでしょう。月曜・火曜も雲が多いでしょう。いまの時期の最高気温は24度くらいが平年並みですので、少し低い日もあるでしょう。」

市川:
「子ども提灯・太鼓行列、そして百万石行列ともにお天気、大丈夫のようですね。小野さんとお伝えしました。」