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歴史や文化を生かした7つの建築物が表彰 長崎市「都市景観賞」54件の応募から選出《長崎》

2024年2月20日 20:13
歴史や文化を生かした7つの建築物が表彰 長崎市「都市景観賞」54件の応募から選出《長崎》

長崎の歴史や文化を生かし町並みにあった建物を評価する「都市景観賞」に今年度、7つの建築物が選ばれました。

開放的な空間が広がる長崎市女の都の「青い鳥こども園」の新しい園舎。青と白の2色の細長い板は「鳥かご」に見立て楽しさがあふれています。

ちりんちりんアイスで知られる長崎市田中町の「前田冷菓」のモニュメントは屋外広告物部門で受賞しました。

長崎市が2年に1度行っている「都市景観賞」には、今年度、54件の応募があり5つの部門であわせて7件が選出されました。

「大きな建物部門」で賞に輝いたのは長崎市寺町の「晧臺寺」です。

(晧臺寺 齋藤 芳寛 住職)
「360年ぶりに建て替えたということでそれぞれ木造で仕上げてもらい本当に満足している」

「本堂」や修行僧が坐禅をくむ「僧堂」はおよそ360年に渡って維持してきましたが老朽化が著しく建て直すことに。

耐久性に優れた奈良県・吉野ヒノキやスギなどを用いて当時の趣を表現することで江戸時代の絵図にある寺町の景観が残るよう心がけたそうです。

(清水建設 集合住宅・社寺設計部 池内 匠 設計長)
「木造は非常に大きなポイントだった。境内にもコンクリートの建物がまだいくつか残っているので、ゆくゆくは木造にして、寺町と一体のいい空間を作っていければ」

(晧臺寺 齋藤 芳寛 住職)
「本堂、僧堂、幼稚園に特色を持って地域に根ざしていければいい」

奨励賞には、出島町の「クレインハーバー長崎ビル」など3件が選ばれています。