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【会見】「政治的に救ってやらない」暴言小樽市議「午後6時から記憶ない」「正直、驚いた」

2024年8月28日 12:55
【会見】「政治的に救ってやらない」暴言小樽市議「午後6時から記憶ない」「正直、驚いた」

市民への暴言が問題となっている立憲民主党の中村誠吾・小樽市議会議員は、きょう(2024年8月28日)午後0時40分から記者会見を開きました。

会見には中村議員のほか、立憲民主党北海道連合小樽支部の川澄宗之介支部長と、小樽市議会立憲・市民連合の面野大輔会長が出席しています。

<中村議員の発言>
・このような会見の場を作って頂いたことに心よりお礼申し上げます。

・まず人ととして最初に謝罪をさせて頂きたい。それはあの場において子どもたちを怖がらせるような、きっとそのような言葉を使ったんだろうということ。大変申し訳なく思っています。

・次にこれも動画を見てわかったのですが、相手方と口論をしています。あの言葉、そのとおり暴言ですね。それと、あの横柄な態度について相手の方にもお詫びをさせて頂きたい。

・そして次にこどもたちの楽しみにしていた花火大会という場で、そのような行為に及んだということでありますので、その用意をされた町内会のみなさんや役員の関係者の皆様にもお詫びをさせて頂きたいと思っています。

・そして私は小樽市議会議員ですので、多くの皆さんにこのことが伝えられております。市議会議員ってなんなの?っていうことでお怒りになっていると思います。そのことに関してもこのように説明というか私の方から直接お詫びをさせてもらう。

・お詫びでは済まないというところもあるかと思いますが、この機会を設けて頂いたことについて心から御礼申し上げますとともに、最後ですが、小樽市議会議員でございますので、正副議長をはじめ各議員に小樽市議会の信用を犯した、失墜させた、このような指摘を受けてもやむを得ないかとは思いますので、まずこの点についてお詫びをさせて頂く、謝罪をさせて頂く。

<質疑応答>
▼トラブルの相手へ直接の謝罪はしたのか?
(中村議員)相手の人数や世代、姿や顔も記憶になく、謝りたくてもできない状況。

▼市民への暴言や子どもに怖い思いをさせた内容は?
(面野会長)市民への暴言は、報道にある通りの内容で、「俺を誰だと思っているんだ」や「政治的に救って困っても政治的に救ってやらないぞ」など動画の通りだと確認している。
子どもに対する内容は、目撃されていた方からも多数情報が寄せられていて、ことの発端が中村議員が子どもに対して大声で声を掛けていた、というところ。ただ、発言の内容は具体的には分からないが、そういう状況があったということは確認している。

▼覚えている範囲でどういう形で飲酒を始めた?
(中村議員)私はお酒が好きで午後2時くらいから遅い昼食の弁当を食べながら、DVDを見ながら、焼酎のロックを飲み始めた。飲み始めて夕方6時まで5・6杯は飲んだと思います。そして午後6時になったことは覚えている。そのあとの記憶がないんです。なぜ外に行ったのか、公園に行ったのか、という記憶がない。お酒の量からいうと、焼酎の他にウイスキーのハイボールの缶が2本なくなっていた。きっとそれも飲んだんだろうと思う。酒量については覚えているというよりも、そういう現実からお話ししています。もちろん酒のせいにぜんぶできませんが、そういうこと。午後6時から深夜まで、いろいろあったみたいなんですけども、その記憶がない。

▼動画は確認したか?
(中村議員)25日に報道機関の方から取材を受けて、申し上げた通りまったく前日の夕方からの記憶がないなかで、「中村さん、こういうことが起きたのおぼえていらっしゃいますか?」と言われた時に、正直驚いた。動画を見せてもらい、私が暗い夜道を歩きながら口論して罵声を浴びせている、ひどい言葉を使っている、交番でも罵声を浴びせているというのは、その時分かった。

▼動画を見たり、話を聞いたりしても、記憶は戻らない?
(中村議員)正直に申し上げて、記憶が戻っていない。

中村議員は、起きたことについて事実と認めているときに、次はひとつひとつ起きたことの事実を認識しながら、責任をもって対応していきたいと思っているので、辞職については考えていない、と話しました。

【トラブルの経緯】

中村議員は24日午後8時ごろ、小樽市内の公園で開かれた花火大会で、小樽市民に暴言を吐くなどしてトラブルになっていました。

暴言を吐かれた男性は、子どもと花火大会を訪れていて、男性の子どもがベンチに座っていた中村市議の近くを通り過ぎた際、突然、怒鳴られたということです。

中村議員は「お前ばっかじゃねぇの。上の先輩にバレるんだぞ」などと暴言を吐きました。

男性と中村市議は口論になり、交番に向かい、警察官が来るまでの間、交番内でやり取りをしていました。

<中村議員と被害男性らの会話>

(中村市議)「お前らはなんなのよ?」

(男性A)「おれは被害を受けたものでしょ」

(中村市議)「だから、お前がなんなのよ」

(男性A)「なんなのって何さ?」

(中村市議)「お前が何なのよ」

(男性A)「何が言いたいの?」

(中村市議)「お前どこのなんの人間なのよ。何な人間なの?何の仕事してんのよ?」

(男性A)「土木関係です。」

(中村市議)「言え、そう。来たら言えよ。お前(男性B)も言えよ。何々の会社の何々の土木の建設部の中枢でやってますって言えよ。」

(男性B)「中枢って…」

(中村市議)「中枢じゃなくていいから、言えよ」

(男性B)「なんで言わなきゃいけないの?仕事を聞かれたら言うよ。だけど自分からなんで…」

(中村市議)「お巡りさん来たら言うから、この人たちは何ですかって言うから」

(男性B)「お巡りさんに聞かれたら言うよ、でもあんたに言われたからって別に言う必要ないでしょう」

(中村市議)「お前たち本当に俺のこと知らねぇんだな」

(男性A)「知らない、興味もない」

(中村市議)「それでいい。もうこれでお前たちのことを救ってやらないからな。」

(男性A)「何を救ってくれた?今まで」

(中村市議)「政治的には救ってやらないからな」

(男性A)「いいよ」

(中村市議)「いい、いい、これで終わった。」

(男性B)「いいよ、俺らもあんたのことは救わないよ」

(中村市議)「俺救ってくれって言ってない」

(男性B)「救わないよ、これからどうなるかね?」

(中村市議)「何のこと言ってんの…」

(男性B)「ネットに流すよ、あなたの態度を。いいんだね?世間の人に見てもらいますよ。みんなに判断してもらえばいいじゃない。」

(中村市議)「お前ばかじゃねぇか。俺、たかだか市議会議員だぞ。何ネットに流すのよ。おまえ、そこでバカなんだって。」

(男性B)「小樽市議会議員の中村誠吾さんが、一般市民に対して文句をつけている。それを見て、小樽市民含めて全国の皆さんが、どう思うかじゃないですか?」

(中村市議)「お前、小樽市議会でそんなもの流していいのか。」

(男性B)「いいんじゃないですか?」

(中村市議)「ところが、小樽市民が俺のことをそんなことで中村さんがやったと本当に思うのか?お前ら絶対に署から離さないからな。一歩も離さないからな。わかったか?意味わかったか?お前ら俺に捕まったの。バーカ。お前らガキだな、やっぱりガキなんだな。」

中村議員は取材に応じ、「(午後)6時から記憶がない。なんで口論になったのか、まず覚えていません。わかりません。酔っていたんでしょうね。動画に出ているのは自分だから反論も否定もしません。そしてあのような暴言を吐いて、反省しています」とコメントしています。

中村市議は26日に離党届を提出していて、立憲民主党道連は今後、受理するかを含め処分を検討するとしています。