三遊亭円楽さんを偲ぶ会 三遊亭好楽「自分で静かに幕を引いた、カッコいいですね」
■好楽が語った円楽さんの最後「自分で静かに幕を引いた」
落語会の前にインタビューに応じた好楽さんは、円楽さんが亡くなった日のことを振り返り「急いで(円楽さんの)お宅へ出向いたら、寝てるような顔でした。お弟子さんたちとみんなで『ほら見てご覧、寝てる顔だよ、起こせ起こせ』って言って。そしたら、おかみさんが言うには『やっと楽になったんですかね』って。闘病生活が2年半以上でしょ。それ考えるとやっと、ホッとしたんじゃないかなと。30日に静かに息を引き取った。お医者さんも気付かなかった。だからおかみさんも、お弟子さんも呼ばれてなかったんです。自分で静かに幕を引いたんですよね。カッコいいですね。出来ないよそんなこと」と語りました。
続けて「(円楽さんは)静かに息を引き取った。そしたら顔が元に戻っていた。国立の最後の高座の顔じゃなくて、ふっくらしてるの。“すごい、こういう亡くなり方したんだ”って」と亡くなった円楽さんとの対面を振り返りました。
落語会の後に行われた取材会では、亡くなってから約1か月がたった今の心境を聞かれ「1か月っていうのはすごく長く見えますけど、とても短くて。まだピンとこないっていうのが、我々の感じ方なんですね。これからですよ。この1か月過ぎて、2か月、3か月、今年が暮れて、一周忌になると、またじわじわ彼のすごさがわかって、感謝することがいっぱい増えてくると思います。彼の恩恵はものすごく大切にしていかなきゃいけない。そうしないと罰が当たるなと、そういうことを思ってます」と円楽さんへの思いを語り、感謝しました。