【解説】“デジタル給与”広がる? 日本で初めて振り込み
日本で初めて、スマホアプリのデジタルマネーによる給与の振り込みが行われました。利用者のメリットなどについて、日本テレビ経済部の上野美菜記者が解説します。
――給与が決済アプリのPayPayに入ってくるということですが、利用者にとってどういったメリットがあるのでしょうか?
まずは、現金や銀行口座からPayPayにチャージする手間が減るというのはあります。PayPay側は、「給与を受け取ったらすぐそのまま支払いや送金ができるので、利便性が高まる」としています。
また、通常のPayPayの「残高払い」というのと同じですが、振り込まれた給与を使えば最大1パーセントがポイントとしてたまりますので、今の上限20万円ですと、最大2000円分得するというのがあります。
――なぜ上限は20万円となったのでしょうか?
法律上は100万円まで可能ですが、PayPay側が「いくら、デジタルマネーで受け取りたいか?」についてアンケートをとったところ、平均はおよそ13万円だったということで、それよりは多めの20万円にしたということです。
また、システム障害などの不測の事態に備え、そこまでの大きな金額にはしなかったそうです。
今後、他のペイの参入も増えれば、特典も増えてくるかもしれません。