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ルネサス甲府工場が10年ぶり再稼働 パワー半導体を生産 山梨県

2024年4月11日 19:17
ルネサス甲府工場が10年ぶり再稼働 パワー半導体を生産  山梨県

10年前に甲府工場を閉鎖した半導体大手の「ルネサスエレクトロニクス」が11日、工場を再稼働させました。

背景には電気自動車や太陽光発電などに使用する世界的な半導体需要があります。

甲斐市にある甲府工場は電力を制御するパワー半導体を製造していましたが、採算性が低く事業の効率化のため2014年に閉鎖しました。

一方、近年は電気自動車や太陽光発電に使用する半導体の需要が拡大し、採算が取れる見通しがたったとして再稼働を決めました。

11日には開所式が開かれ、地元の首長らが出席してテープカットが行われました。

吉岡キャスター
「私たちの生活に欠かせないパワー半導体。こちらのクリーンルームで製造されます」

甲府工場では「ウェハ」と呼ばれる半導体の基盤が作られますが、従来よりも大きな300ミリサイズを製造できる世界最先端の設備を導入し、大量生産を可能にしました。

建物は以前の建屋を活用しながら900億円規模の設備投資を行ったほか、全雇用の半分にあたる約50人を地元から採用し、その一部は元々甲府工場で働いていた社員だということです。

ルネサスエレクトロニクス 柴田英利社長
「『EV』『AI』を実現・実装していくために、電力は際限がないくらい必要になっていく。その電力を無駄なく使って、私たちの生活に貢献できるような製品を実現したい」

工場では今後テスト製造を繰り返し、来年から量産体制に移行するとしています。

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