1万1000人対象に抗体検査 中国・武漢
中国で新型コロナウイルスの感染が最も集中していた武漢市で、今後の感染を防止する目的で、1万1000人を対象に抗体検査が始まりました。
新華社通信など中国の国営メディアによりますと、武漢市当局は14日から住民ら1万1000人を対象に抗体検査とウイルス検査を開始したということです。
今後の感染防止に役立てるため、集団での抗体の量を調査するとしています。
こうした調査は、武漢市以外の北京や上海など9つの市や省でも行われるということです。
一方、上海の復旦大学などの研究チームが発表した論文では、軽症の感染者175人を調査したところ、3割の感染者から確認された抗体の量は、非常に少なかったということです。
中国メディアは、抗体が少ない場合、回復したあと再び感染する可能性があるかについては、さらなる研究が必要だとしています。