神秘的!初冬の風物詩「肱川あらし」今シーズン初観測 観測史上最も遅く
水口気象予報士:
「午前7時を過ぎて山から放射霧がだんだん濃くなってきました。また海上にも蒸気霧が発生しています」
きょう、ようやく発生した大洲市の初冬の風物詩肱川あらし。
「肱川あらし」は前日との寒暖差が大きく、晴れた日の朝に上流の大洲盆地で発生した霧が肱川をつたって伊予灘に流れ出す大洲市長浜でしか見ることができない珍しい現象です。
けさは、県内13の観測地点で最低気温が今シーズン最も低くなり、大洲市長浜では12月上旬並みの6.3℃を観測。肱川あらしの冷たくて強い風に…インタビューの声も聞き取れないほど。橋を渡って通学する子どもたちも、肩をすくめながら登校です。
子ども:
「寒いというより痛いという感じでした」
子ども:
「手先がすごくじんじんして感覚がないぐらい寒かった(肱川あらしを)見るのはすごい楽しいけど、渡るのはちょっと寒い」
今年は11月まで気温が高く冷え込みが弱かったため、去年に比べ26日遅く、大洲市が統計を開始した1998年以降、最も遅い初観測となりました。
肱川あらし実行委員会によると昨シーズンは17回、肱川あらしを観測。条件が揃えば例年3月まで見られるということです。