■「成年皇族としての自覚を持ち…」

山崎誠アナウンサー
「成人年齢が20歳から18歳に変わってから成年を迎えられる初めての皇族となる、秋篠宮家の長男・悠仁さま。3日午後2時から、初めての会見に臨まれました」

悠仁さま
「18歳になって半年がたとうとしていますが、率直に申しますと、これまで高校生活の中で成年を意識する機会は多くはありませんでした。これから様々なことを経験していくうちに、徐々に実感していくのだと思います」

「公的な活動についてですが、大学在学中は学業を優先させていただきながらにはなりますが、少しずつ携わっていくことになると思います」

「周りの方々からご助言をいただきながら一つ一つに丁寧に取り組み、成年皇族としての自覚を持ち、皇室の一員としての役割をしっかりと果たしていきたいと思っております」

「皇室のあり方につきましても、天皇陛下のお考えのもと、人々の暮らしや社会の状況に目を向け続けていくことが重要であると思います。そして、出会いを大切にして人々の幸せを願い、気持ちに寄り添い続けることが重要であると思います」

■「様々な場面で緊張してしまう」

山崎アナウンサー
「会見の冒頭では、岩手県などで発生している山林火災にお見舞いを述べられた悠仁さま。ご自身の性格について問われる場面もありました」

悠仁さま
「自分自身の性格というものはなかなか分かりにくいものではありますが、様々な場面で緊張してしまうところがあるように思います。こうして皆様とお話をしていましても、緊張しております」

山崎アナウンサー
「さらにご自身の興味のあることについては、没頭できる一方で、時としてこだわりを持ちすぎてしまうとも述べられました」

「また近年の大地震など自然災害の被害に心を痛めていると述べられ、国の内外の様々な出来事に理解を深め、関心を持っていきたいとし、海外への留学についても検討してみようと思う、とお話をされていました」

森圭介アナウンサー
「一言一言、言葉を大事にされながら伝えていらっしゃいます。18歳で自分のことを客観的に伝えるというのは難しいですよね」

斎藤佑樹キャスター
「本当にそうだと思います。しかも記者の方たちの顔をしっかり見て、真摯（しんし）に答えているのが印象的でした」

■虫を追いかけ…幼少期から昆虫に関心

山崎アナウンサー
「記者会見でもしっかりと前を見てお話をされている姿が印象的でした。悠仁さまのこれまでを振り返ります」

「2006年9月6日、秋篠宮ご夫妻の長男として誕生されました。皇室では41年ぶりの男子誕生となりました。幼いころから昆虫に関心をお持ちで、静養先やお住まいで、走って虫を追いかけられていました」

「初めての海外旅行は、中学1年の夏休み。行き先はブータンでした。高校からは筑波大学附属高校に通われ、2年生の12月には10年に及ぶ細やかなトンボの観察を学術論文にまとめ、発表されました」

■成年会見、なぜ誕生日から半年後？

山崎アナウンサー
「そして去年9月6日に18歳となり成年皇族となられましたが、なぜ会見が3月3日というタイミングだったのでしょうか？」

「高校3年生で大学進学も控える時期だったので、まずは学業を優先されたそうです。側近によると悠仁さまは春から筑波大学への進学が決まり、新しい生活に向けて準備を進めていて、その合間のできるだけ早い時期にと調整した結果、この日程となったといいます」

■1985年にあった秋篠宮さまの成年式

山崎アナウンサー
「男性皇族が成年を迎えると成年式が行われます。約40年前、1985年に行われた秋篠宮さまの成年式の様子の映像があります。天皇陛下から授かった冠を着用する『加冠の儀』や、両陛下に挨拶をする『朝見の儀』などが執り行われました」

■19歳の誕生日を迎える9月に成年式

山崎アナウンサー
「その成年式について、悠仁さまの大学の夏休み期間にあたる今年の19歳の誕生日、9月6日に行われることになっています。宮内庁の西村長官は『天皇皇后両陛下をはじめ、当面の皇室行事や悠仁さまの学業を考慮して総合的に判断した』と説明しています」

鈴江奈々アナウンサー
「成年式に向けても準備がいろいろあると思いますが、春からの新生活が落ち着いたころに迎えられるというのはいいかもしれないですね」

■理想とする結婚のお相手像は？

山崎アナウンサー
「会見で、悠仁さまは将来についてもお話しされていました。結婚についてのお考えや、理想とする時期・お相手像を尋ねられた場面では、『結婚についてですが、理想の時期や相手についてまだ深く考えたことはありません』と述べるにとどめられました」

森アナウンサー
「そうですよね…」

■高校生活で印象に残っていること

山崎アナウンサー
「また3年間の高校生活で印象に残っていることについて、文化祭や高校2年生の修学旅行で沖縄を訪れたことなどを挙げられました。大学では昆虫も含め、幅広く学んでいきたいとお話しされていました」

刈川くるみキャスター
「幼いころから昆虫に親しまれるお姿がとても印象的でした。大学でも学び続けるということで、その真っすぐなお人柄を感じますよね」

■ご家族についてお答えになる場面も

山崎アナウンサー
「悠仁さまはご家族のことを聞かれると、父・秋篠宮さまについて几帳面でまめな一面があり、時には卵料理を作ってくれるが、そのかたさにこだわるような一面もあるとお話しされました」

「母・紀子さまについては、グリーンボランティアに参加されるなどアクティブな一面があるなどとお話しされていました」

森アナウンサー
「ご両親のことを語られるというのは本当に珍しいですよね」

斎藤キャスター
「今まで知らなかったことなので、ご家族の話を聞くことができて親しみがわきました」

■円になって囲むような会見スタイル

山崎アナウンサー
「過去の成年にあたっての会見はどのような様子だったのでしょうか？　悠仁さまのおじ・天皇陛下が成年の記者会見に望まれたのは20歳の誕生日を迎える直前である、1980年の2月20日。赤いネクタイ姿で笑顔を見せながら、記者の質問に答えられていました」

「1985年に行われた秋篠宮さまの会見映像では、記者一人一人に顔を向け、答えられる姿が残っていました」

森アナウンサー
「記者と近いですよね」

山崎アナウンサー
「今は、数メートル離れた場所に皇族と向かい合って記者が座るスタイルです。当時は陛下や秋篠宮さまを中心に、記者が円になって囲むような形で会見が行われていたということで、その様子の変化にも驚きです」

「成年を迎えられた悠仁さまは、しばらくは学業優先となりますが、少しずつ公務も始められることになります」

（2025年3月3日午後4時半ごろ放送 news every.「#みんなのギモン」より）