福島第一原発で、停電によって使用済み燃料プールの冷却システムが停止したことを受け、菅官房長官は２１日の会見で、「東京電力」に対し、改善策を早期に実施するよう求めていく考えを示した。

　菅長官「電源設備の多重化などの信頼性向上の取り組みについて、可能な限り早期に実施するように東京電力に指導していきたいと思う」

　また、停電に備えた対策が不十分だったことを念頭に、「国民からすれば『何だ』という思いが非常に強いと思う」と指摘した。その上で、「今回停止した使用済み燃料プールの冷却設備などについては、早期に復旧するための方策を強く求めていきたい」と述べた。