参議院憲法審査会 憲法改正について審議
憲法改正について審議する参議院の憲法審査会が、今国会で初めて開かれ、与野党各党がそれぞれ憲法に関する考えを述べた。
参議院の憲法審査会は、ことし10月の衆議院選挙後、初めて開かれた。この中で自民党は、憲法9条に自衛隊の存在を明記することや、参議院の「合区」の解消など、衆院選で掲げた4つの憲法改正項目の実現を強調した。
これに対して民進党は、「集団的自衛権の行使が可能な状態で自衛隊の存在を明記することは、立憲主義の破壊だ」と反論した。さらに、首相の解散権の制約などについて議論すべきと訴えた。
一方、公明党は、憲法9条については言及せず、衆・参の二院制を堅持すべきと主張した。希望の党は9条を含めた憲法改正については前向きに議論していくとした上で、自衛隊の明記ではなく、自衛権を明記すべきだと述べた。参議院の憲法審査会を次にいつ開くかは改めて協議される。
一方、立憲民主党は憲法調査会を開き、憲法9条への「自衛隊」明記に反対することや首相の解散権の制限について議論を進める方針などを決めた。