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日露首脳会談 北方領土問題で進展なし

2019年6月30日 0:07

G20大阪サミットの閉幕後、安倍首相は、ロシアのプーチン大統領と会談した。しかし、北方領土問題で進展はなかった。

会談で両首脳は、北方領土における共同経済活動をめぐり、今年秋にも試験的な観光ツアーを行うことなどで一致した。また、引き続き平和条約交渉を進めることで一致したが、領土問題で進展はなかった。

安倍首相「乗り越えるべき課題の輪郭は、明確になってきています」

プーチン大統領「この対話はこれからも続く。露日関係を新たなレベルへ引き上げるため、綿密な作業が必要だ」

日本政府は、当初、今回の首脳会談での大筋合意を目指していたが、北方領土の主権などをめぐる両国の溝は深く、断念した。交渉の継続を確認することでお茶を濁した格好だ。

安倍首相が、解決への意気込みを示す北方領土問題だが、交渉の回数を重ねても解決への道筋は全く見えていない。