今治市の山火事“最初は煙しか…炎はみるみるうちに”通報者らが語る
愛媛県今治市の山火事は3月31日に鎮圧し、全ての避難指示が解除されました。山火事を最初に消防に通報したとみられる男性らが語る、この大規模火災の始まりは…
愛媛・今治市長沢 飯野人睦さん(64)
「沢沿いに帯状に燃えていて、どこまで燃えているのかというのが気になったので、橋のところまで行ったら、橋の手前まで燃えていて」
今治市長沢地区で金属加工業を営む飯野人睦さん(64)。
発生当日、消防が通報によって山火事を認知した3月23日午後3時53分に119番通報をしました。
去年まで30年近く消防団員を務めていた飯野さん、3月23日午後3時40分頃、近所に住む知人から、「山から煙が出て燃えている」という電話を受けました。
飯野さんに連絡した 山之内順一さん(77)
「最初は煙しか見えんかったんよ。しゃがんだら火が広がりよったけん、10~20メートルぐらいやったんよ」
飯野さんが自宅からおよそ300メートル離れた現場に着いた当時、火は斜面の低い場所から燃え広がり始めていたといいます。
通報者 飯野人睦さん
「119番で『沢沿いと飛び火が2か所ある』というのを(午後3時53分)に通報した」
消防が到着したのは通報の13分後。
消火活動が始まりましたが、炎はみるみるうちに斜面の上の方へと燃え広がっていきました。
通報者 飯野人睦さん
「2時間でこのあたり一帯、ほぼ上のほうまで燃えて、道の駅の裏の方に飛び火して。200メートルぐらいかな。ずっと雨が降っていなかったから、時期的にシダも枯れたようになって、火がつきやすい状態ではあった」
飯野さんたちは、今回、火の手が上がった場所はあまり人の出入りする場所ではないと首をひねります。
通報者 飯野人睦さん
「誰かが来てタバコでも吸うとかじゃないと、火の気はまったくない」
飯野さんに連絡した 山之内順一さん
「道沿いから火が出たかどうか、それは分からんけど、中へ10メートルぐらい入っとるけん、不思議やなぁと思って」