東北に医学部新設 復興支援目的も
東日本大震災からの復興のため東北地方に医学部を新設する構想で、文部科学省の審査会は、東北薬科大が改称して設置を目指す東北医科薬科大を選ぶ方針を固めたことがわかった。
関係者によると、文部科学省の審査会は、宮城県と福島県の3者の中から、宮城県の東北薬科大学が改称して設置を目指す「東北医科薬科大学」の構想を選ぶことが適切と判断したという。
設置認可に当たっては、医師の定着のための環境整備や、入学定員などの面で条件があげられた。28日の審査会で正式に決定され、2016年春に開設される見通し。
医学部の新設をめぐっては、1979年の琉球大学を最後に政府が認めてこなかったが、東日本大震災からの被災地の復興や、医師不足解消のため、特例として被災地に1校の新設を認めることになった。