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被災地復旧のロードマップ発表へ 広島

2014年9月5日 12:01
被災地復旧のロードマップ発表へ 広島

 広島市で先月に起きた土砂災害は、依然2人が行方不明で、捜索が続いている。一方、国と広島県、広島市などは、5日に被災地復旧のロードマップを示すことになった。

 広島市の土砂災害では、これまでに72人が死亡、現在も2人の行方がわかっていない。警察と消防、自衛隊による24時間態勢の捜索が続いている。

 多くの被災者の生活再建への見通しが立たない中、国と県、市は復旧のロードマップを5日夕方にも発表することにしている。地域ごとに長期的な復旧への道筋が示される予定。

 家を失った被災者が待ち望むのは、住宅の確保。中川武子さん(77)の家は、大半が土砂に流された。避難生活を送ってきたが、知人の紹介で5日、同じ町内に引っ越すことができた。

 中川さん「この地域に住めることが、一番落ち着けるところです。焦らずにやっていこうと思う」

 現在も約800人が避難所生活を送っている。広島市は、新たに民間住宅も借り上げ、半年間無償で提供する。5900戸が用意され、4日と5日、避難所などで受け付けが行われている。