都内の落とし物、「過去最多」ナゼ……現金は45億円、1日平均で1200万円 ランキング5位・電気製品類が急増しているワケ
都内の警察署や交番などに去年届けられた落とし物の数が、過去最高を更新。警視庁によると外国人観光客の増加が理由ですが、他にも要因があるようです。証明書類をなくすと生活に影響が出ますが、落とし物をしてしまった場合はどうすればいいのでしょうか?
藤井貴彦キャスター
「警視庁によると去年、東京都内で警察署や交番などに届けられた落とし物の数が、過去最多を更新しました。その数は約440万件で、このうち現金の落とし物が約45億円となっています」
「計算すると毎日1200万円以上の(現金の)落とし物があるということになります。小島さんは落とし物をしたことはありますか?」
小島よしおさん(お笑いタレント・『news zero』木曜パートナー)
「めちゃめちゃありますね。携帯や財布の他、新幹線の中で『どこいったんだ?』と、新幹線のチケットを落としたこともあります」
藤井キャスター
「皆さんも心当たりはあると思いますが、なぜこれほど増えているのでしょうか?」
小栗泉・日本テレビ解説委員長
「落とし物が増えている理由について、警視庁は外国人観光客が増えたことを挙げていますが、もう1つ要因があるようです」
小栗委員長
「数が多かった落とし物のランキングを見ると、1位は運転免許証やパスポートなどの証明書類、2位はIC定期券や商品券などの有価証券類。3位は衣類・履物類、4位はかさ類でした」
「注目は5位の電気製品類で、3年前から急増しています。特にワイヤレスイヤホンやハンディーファンなどが増えているということで、こうした電気製品が小型化していることも、落とし物が増えた要因になっているようです」
藤井キャスター
「なくし物をするとショックですが、それ以上に証明書をなくすと後々大変ですよね」
小栗委員長
「zeroのスタッフにこんなエピソードがあります。去年、電車の中でキャッシュカードなどが入った財布を紛失してしまったといいます」
「現金の手持ちも少なかったのですぐにキャッシュカードの再発行の申請をしに行ったのですが、運転免許証も一緒になくしてしまっていたので、『身分証なしでは再発行できない』と言われ、しばらく生活に困ってしまったということです」
藤井キャスター
「大変だったと思いますが、もし落としてしまったらどう対処したらいいのでしょうか?」
小栗委員長
「警視庁によると、まずは遺失届を出してほしいということです」
「近くの警察署や交番の他、今はパソコンやスマホなどからオンラインで24時間、届を出すこともできます。この時に、なくした日時や場所、特徴などをできるだけ具体的に記載することで、見つかる可能性が高くなるということです」
小栗委員長
「また、都内で届けられた落とし物を検索できるサイトもあります。かばんや財布など種類を選択して日時を入力。そして具体的な場所や自治体などを選択すると、その検索した範囲内で届けられた落とし物を確認することができます」
「ただ保管期間は3か月間ということなので、こちらの検索も過去3か月までしか遡って探すことができません。去年は約45億円の現金のうち、約32億円が持ち主に返還されたということなので、早めに相談しましょう」
「一部の自治体を除き、警察庁や他の道府県警にも検索サイトがあります」
藤井キャスター
「何よりもまず、落とし物をしないということが大切ですね」
小島さん
「最近、落とし物(をめぐる自分の状況)が改善されました。『振り返りなさい』という妻の金言があります。立ち上がった時に振り返って目で確認することで、忘れ物を視認できる。もう1つは『早めに立ち上がる』で、余裕を持って振り返ることができます」
藤井キャスター
「今後、ギャグ以外は落とさないようにしてください」
小島さん
「どこかに、ギャグの笑いが落ちていないですかね…」
(3月6日『news zero』より)