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【気象解説】日曜日は東京でも雪? 来週“数年に一度”の寒波襲来…広い範囲で大雪おそれ

2025年1月31日 19:12
【気象解説】日曜日は東京でも雪? 来週“数年に一度”の寒波襲来…広い範囲で大雪おそれ

週末の2月2日(日)は、南岸低気圧の影響で東京など関東平野部でも雪となる可能性があります。この関東の雪や、来週予想される強烈寒波の見通しを、気象予報士の木原実さんに聞きました。

■2日(日)は東京でも雪の可能性

2月1日(土)~2日(日)は本州の南を低気圧が東へ進みます。いわゆる「南岸低気圧」といわれるもので、関東で雪を降らせる原因として知られています。この低気圧がどの程度発達し、どの辺を通るのかによって、雨になるのか、雪になるのか、そしてその量などが、ガラッと変わってくるので予想がとても難しくなっています。

現時点での雨や雪の予想です。2日(日)の午前7時。関東ではまだどこも降っていない予想ですが、この後、沿岸部から次第に雨の範囲が広がり、昼頃には東京都心でも雨が降り出す見込みです。

沿岸部は、降り出しは冷たい雨になるとみられますが、内陸や山沿いでは降り出しから雪になり、積もる所もありそうです。そしてこの後、夕方以降は下層寒気がやや強まって雪やみぞれの範囲が拡大。夜遅くには都心部でも雨から雪に変わる予想となっています。

その後、3日(月)未明には次第に雪雲は抜けていき、朝にはおおむねやむ見込みです。

気象庁は、東京でも多摩地方の山沿いや山地を中心に大雪となり、予想より気温が低くなったり降水量が多くなった場合には、23区でも積雪や警報級の大雪となる可能性があるとして、注意を呼びかけています。

ただ、関東の雪の見通しは低気圧の位置や、少しの気温や風向きの違いで大きく変わってくることがありますので、今後も最新の情報を確認するようにしてください。

■来週は強烈寒波が襲来 広い範囲で大雪おそれ

そして、来週は列島上空に強い寒波が襲来します。それもただの強い寒波ではありません。“数年に一度”というレベルの強烈な寒波です。

上空の寒気の予想では、3日(月)はいったん寒気が北上し全国的に寒さが和らぎますが、夜からはどっと寒気が流れ込み、4日(火)夜には平地で雪になる目安のマイナス6℃以下の寒気が、列島をすっぽりと覆います。5日(水)ごろには、さらに強いマイナス12℃以下の寒気が西~北日本の日本海側を覆い、その後、週末にかけて居座るような予想になっています。

この寒波の影響で、日本海側だけでなく太平洋側を含めかなり広い範囲で大雪となるおそれがあります。

気象庁が発表している早期注意情報、いわゆる「警報級の大雪の可能性」によると、5日(水)は北日本から西日本の日本海側に加え、九州、四国などの太平洋側の地域でも大雪警報の可能性が中程度となっています。さらに、北陸や東北を中心に風も強まって猛吹雪になる所もありそうです。

大雪による大規模な車の立ち往生や、雪による停電などが発生するおそれもありますので、早めの備えをお願いします。

(1月31日午後5時ごろ放送『news every.』より)

最終更新日:2025年1月31日 19:12