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函館6弱 メカニズムは?火山への影響は?

2016年6月16日 18:21
函館6弱 メカニズムは?火山への影響は?

 16日午後2時21分頃、北海道函館市で震度6弱の揺れを観測する地震があった。この地震による津波の心配はない。この地震のメカニズムなどについて、社会部の気象災害担当・中濱弘道記者が解説する。


――今回の地震の特徴は。
 今回は1地点だけで震度6弱という局所的な地震となった。住民の話によると、「ドーン」と突き上げるような地震だったということだが、震源がほぼ真下、海というより陸に近かったため、震源が浅い地震で局所的に揺れたことが特徴と考えられる。


――この辺りは元々、地震が多いのか。
 16日は午前9時頃に震度1や2の地震があったが、過去にこの辺りで大きな地震は起きていない。

 北海道は、どの辺りで地震が多いかというと、太平洋側の沖合に巨大地震を起こす千島海溝というプレートの境目がある。この辺りでは、マグニチュード8を超える大きな津波を起こすような地震が繰り返し起きていた。

 しかし、今回のような場所での地震は比較的珍しいと言える。気象庁も「この周辺の過去の地震活動でマグニチュード5を超えるのは、ほとんど起きたことがない」としている。


――熊本地震の時のように、本震が起きるのか。
 この周辺の地震の特徴として、気象庁は「一度起きると立て続けに起きる。同じような地震が何日も続くパターンが過去にあった」としている。

 気象庁は今後の地震の見通しについて、「今回と同じ規模、つまり震度6弱規模の地震が当分の間、続く可能性がある」と警告している。


――今回、地震が起きた震源付近では火山が多くあるが、地震が起きた事による火山への影響はあるのか?
 気象庁は「火山活動に変化はない。地震による火山への影響は、今のところはない」と話している。