車両不具合で運休…「SLやまぐち号」2年ぶりに運転を再開
車両の不具合で運休していたSLやまぐち号が3日から運転を再開しました。2年ぶりの復活となり喜びに沸いた1日を取材しました。
約800人の温かい出迎えを受け、SLが山口に帰ってきました。D51形=通称デゴイチと呼ばれる車両で、2022年、不具合が見つかり、運転を取りやめていましたが、修理が終わり、2年ぶりの復活です。
集まった人たち「今は心が泣いて感動しています」「本当に待ちわびていたのでうれしいです」
3日午前11時前、村岡知事らの合図によって、SLやまぐち号は島根県の津和野駅に向けて出発しました。
停車駅のひとつ、地福駅では、有志による横断幕が掲げられるなど出迎えの準備が進められていました。
周南市から「昔からなじみがあり、懐かしい思い出があるので」
この駅では、まとまった停車時間があり、乗客も下車して写真撮影に熱を入れていました。
福岡から「すごい感激です。この煙、たまらないです。お客さんの情熱と見送りも最高です」
新山口駅を出発して約2時間。終点の津和野駅に到着です。そして終点ならではの見どころも。駅にはSLの向きを変える転車台と呼ばれる設備があり、客車から切り離されたSLは復路に備え、方向転換します。
ここにもカメラやスマートフォンを手にした、たくさんのファンが集まっていました。
町の人「子どものころから見ていたからとても懐かしい」「(音で)ふるえた」
高橋良アナウンサー「多くのギャラリーが見つめる中、帰りの運転に向け体を休めるデゴイチ。2年ぶりに復活したSLやまぐち号ですが、今年8月には運行開始45周年となります。11月までの運行期間、記念の年を無事に駆け抜けてほしいと思います」