東京五輪マラソンコース発表!見どころは?
夏のオリンピックの目玉競技のひとつ、マラソン。31日に2年後の東京オリンピックのマラソンコースが発表された。一体、どんなコースなのか?
31日に発表されたコースをみてみると、新国立競技場をスタートしたあと、浅草の雷門やスカイツリーを望む下町エリアを通り、日本橋、東京駅を通過、銀座のメーンストリートを抜け、東京タワーの近くの増上寺で折り返す。その後、皇居の前で再び折り返して新国立競技場のゴールを目指す。まさに東京の観光名所を望むことができるのが特徴。
選手としてはどうなのか。シドニーオリンピックの金メダリスト、高橋尚子さんはこのように話した。
高橋尚子さん「東京の名所を回るコースなので選手にとっても飽きがこず、また応援の人にも応援しやすいコース」「非常にペースも期待できるようなコースだと思うので」
つまり、いい記録も期待できるコースだということ。
■コースの特徴
今回のコース、いくつか特徴がある。今回のコースは皇居前と東京タワー近くの2か所で、折り返し地点がある。高橋尚子さんによると、スピードが落ちたりリズムが崩れることもある一方で、ほかの選手の表情やペースなどを見ることができるというメリットがある。
さらに、コースの高低差を表した図からわかるように、最初と最後に大きな坂が2つあり、これも今回のコースの特徴。終盤、約30メートル駆け上がる上りは観戦する側にとっても最後の最後まで勝敗がわからない展開になるのではないかと思われる。ただ、それ以外はアップダウンが少ないので、走りやすいコースだそう。
■課題は東京の「厳しい暑さ」
課題は夏の東京の「厳しい暑さ」。2020年のオリンピックは7月から8月に行われるが、マラソンは基本的に涼しい季節に行われる競技で、世界をみても気温が30℃を超える中でのレースは少ない。
選手が全力を出せるよう、暑さ対策をしっかり検討して欲しいと思う。