皇后さま 皇居内で最後の「養蚕」作業
来年の天皇陛下の退位を前に、皇后さまは、歴代の皇后に引き継がれてきた皇居で蚕を育てる「養蚕」を終えられた。
12日午後、天皇皇后両陛下は、「天蚕」という日本原産の野生種の蚕を育てる皇居内の施設で、繭の収穫作業を行われた。
「天蚕」は「ヤママユ」とも呼ばれ、クヌギの葉を食べて育ち、繭からはきれいな光沢の緑色の糸がとれる。
皇居で蚕を育てる「養蚕」は明治以降、歴代の皇后に引き継がれていて、来年の陛下の退位を前に、皇后さまにとって12日が最後の「養蚕」作業となった。
陛下は「ヤママユはきれいですね」と話しながら、皇后さまと共に繭を収穫されていた。
来年からは、皇后となる雅子さまが皇居での養蚕を引き継がれる。