×

小池氏3選「守りの選挙戦」で勝ち抜く 石丸氏はSNSが効果的、若者を取り込む

2024年7月8日 0:56
小池氏3選「守りの選挙戦」で勝ち抜く 石丸氏はSNSが効果的、若者を取り込む
東京都知事選挙は現職の小池百合子氏が、3回目の当選を果たしました。また、前の広島県安芸高田市長の石丸伸二氏が得票数で2番手につけ、前参議院議員の蓮舫氏を上回る見通しです。今回の結果について、都庁担当の内藤記者に聞きます。

当選を果たした小池氏にとっては「守りの選挙戦」を勝ち抜いたと言えます。

小池氏の陣営は、当初は蓮舫氏との一騎打ちを想定していました。その蓮舫氏は、自民党の支援を受ける小池氏を政治とカネの事件で批判しましたが、小池陣営の一人は、多くの有権者は都知事選と結びつけず、「投票の判断材料には、ならなかった」と見ています。

また、自民や公明からの支援は街頭演説など、表だった活動を控える「ステルス支援」を徹底する一方で、綿密なSNS戦略を展開しました。

小池氏は自宅で撮影した動画なども投稿していましたが、ある側近は「小池さんにネガティブなイメージを持っている人が多いので、SNSのショート動画で人柄を伝えるように工夫した」と話しています。

一方、落選したものの2位につける見通しという躍進を見せた石丸伸二氏は、選挙期間中、200か所以上で街頭演説を行ったほか、YouTubeなどを使って主張を伝える動画の拡散にも力を入れました。

陣営も「SNSで効果的に若者を取り込めたのでないか」と話していて、実際、出口調査でも10代から30代の支持は石丸氏に最も集まっています。

今回の都知事選はネットやSNSの活用の重要性が浮き彫りになった選挙だったと言えます。