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中川翔子×いじめ2 子供にとっての大人

2019年9月13日 19:00
中川翔子×いじめ2 子供にとっての大人


■ついに学校にいけなくなった

中3の時に、靴箱がどんどんボコボコにされてずらっと並んでる中、明らかに私のだけ凹んでいて恥ずかしいんですよ。途中で私もやってきた人にやり返したんです。どんどん(相手の靴箱も)へこませていくうちに、もっとへこまされてるどころか、ついに靴がなくなってしまって。靴を隠すとかって、いわゆるベタなよく聞くいじめの話だけど、自分が靴を隠されたという立場になっちゃったってこともショックだし、認めたくなかった。そんなとき、先生とか友達とか、親とかに言いいたくないんですよね。それもやっぱり恥ずかしいから、ショックだから、しんどいから。でも、言うしかなかった。


■勇気を出して先生に訴えるも…

「帰れません、これじゃあ」って泣きながら訴えて。泣いたら負けだと思っていたんですけど、もう我慢できなくなっちゃって、泣いちゃったんです。そうしたら先生が、「そうか、わかった」って靴を渡してくれた。でも後日、「ローファー代、早く払って」みたいにあっさり言われて。

「いやいや、私は被害者で、靴をとったやつがいるじゃないですか。泥棒じゃないですか。その人に言えばいいじゃないですか」。もうダメだって。


■子供にとっての“大人の存在”

やっぱり先生の一言が大きかったですね。子どもの時代からすると、大人ってすごい生き物みたいに感じてしまう。その絶対的な最後の砦感がある人に、適当にされるっていうことで、ちょっときれちゃった感じがありましたね。これはもう嫌だってなっちゃって。先生の一言がとどめになって、もう学校に行かなくなっちゃったんです。


■いじめを減らすために大人がすべきこと

いじめはなくせなくても減らすことはできる。そしていじめで命を絶ってしまう人は減らせるなと思います。命が何より大事っていうことも当たり前のことですけど、毎年新しい生徒も入ってくるし大人が口を酸っぱくしてでもずっと発信し続けることがやはりすごく大事な気がします。

人としてダメなこと、人として大切にすることっていうのは押しつけるわけじゃないけど、それも大事な教育の一環として教えるべきだと思います。誰かを攻撃しない。悪口は自分に返ってくるから言わないし、自分のところで止める。いじめは犯罪なので、目撃したら告げ口とか先生にチクるとかいう次元じゃなくて大人や先生にちゃんと報告する。事実を報告する勇気も持ってほしいかなって思います。


■いじめから自分を守る手段は増えたが、現場の先生たちの存在は大きい

例えば物理的な暴力はもちろん暴力ですし、物を隠す・盗むことは窃盗です。そして陰口や悪口は名誉毀損に当たる可能性があります。法律も変わったので方法によっては弁護士とか警察にも相談することができます。なんなら被害を受けたらいじめの証拠を録音することだってできますよね。

でも実際は本人はすごく我慢したりとか考え込んだりとかすると思うんです。心の形も心の色も人それぞれだから傷つき方とかも全然違うんですよね。合う合わないがあったらそれは仕方ない。けどいじめていい理由にはならない。いじめた方をちゃんと大人が対処してほしいですね。

いじめられた人は悪くないです。先生方とかも大変だとは思うんですけどでも、やっぱり難しい年頃の生徒と接するときは気持ちを乗せて対応してほしいなって思います。ないがしろに、仕事って線引きされちゃうと、子どもはそれで「ダメだ。もう見放された」ってわかっちゃうんですよね。だから誰かを攻撃しない。そして死なない。これ以外だったら結構何をしていても自由だと思うんですよ。