“ゲーム条例”は憲法違反 高校生ら県提訴
香川県の「ネット・ゲーム依存症対策条例」を巡って、高松市の高校生らが、条例は基本的人権を侵害し、憲法違反などとして県を相手取り、あわせて160万円の損害賠償を求め、提訴しました。
訴えを起こしたのは高松市の高校3年生、渉さんとその母親です。「香川県ネット・ゲーム依存症対策条例」は県議会が策定を進め、全国から賛否の声が上がる中、今年4月に施行されました。
訴状などによりますと、渉さんらは依存症などの定義が不明確なうえ、使用時間を規制することは基本的人権の侵害で憲法違反などと訴えています。そのうえで、条例の施行でゲームやスマートフォンの利用が自由にできなくなり、精神的苦痛を被ったなどとして県に対し、あわせて160万円の損害賠償を求めています。
これに対し、県は「訴状の内容などの情報がきておらずコメントは控えたい」としています。