荒川流入の川でジクロロメタン検出~埼玉県
埼玉県は4日午後、県内を流れる麦生川で、有害物質「ジクロロメタン」が環境基準を超える濃度で検出されたと発表しました。水道水の水質に問題はないということですが、県などで発生源の特定を急いでいます。
埼玉県によりますと、麦生川で3日に採取した水から、環境基準の34倍のジクロロメタンが検出されたということです。
ジクロロメタンは体内に取り込むと中枢神経への麻酔作用や肝機能障害などが生じる可能性があります。
麦生川は入間川に合流し、その水は荒川へと流れ込んでいますが、県によりますと、荒川で取水した水道水でのジクロロメタンの濃度は2日時点で基準値の半分、4日は10分の1に下がっていて、問題はないということです。
県内の浄水場で2日、普段検出されないジクロロメタンが、環境基準以下ではあったものの検出されたため、原因を調べていたということで、埼玉県などは麦生川流域の水質をさらに詳しく調べ、発生源の特定を急ぐとともに24時間体制で浄水場の水質監視を続けるということです。