×

なぜ? 都内の路上に“謎のキーボックス” 「内覧客をスムーズに…」不動産会社社長を書類送検

2024年11月27日 19:48
なぜ? 都内の路上に“謎のキーボックス” 「内覧客をスムーズに…」不動産会社社長を書類送検

東京・中央区の各所に取り付けられた「キーボックス」。本来、玄関の取っ手などに取り付け、中にカギを入れて共有できるものですが、こうしたキーボックスを柵に取り付け東京都の業務を妨害したとして、不動産会社の社長が書類送検されました。

   ◇

高層マンションが立ち並ぶ東京・中央区の勝どき・晴海地区。この地区で今年6月…

記者
「ありました、キーボックス」

歩道の鉄柵や電柱などに、カギなどを中に保管するキーボックスが、路上に取り付けられる問題が発生。この日の取材では、“謎のキーボックス”を勝どき・晴海地区の8つの場所で見つけ、あわせて14個を確認できました。

警視庁によると、今年5月以降には、「キーボックスがある」などと住民からの申し出が相次ぎ、警視庁は、多いときには約30個のキーボックスを確認したといいます。

地域の住民
「怖いですね。不気味な感じ」「すごくいっぱいあるので…」

住民を悩ます“謎のキーボックス”問題。取材から5か月以上たった27日、新たな展開が。東京・港区に住む不動産会社社長の男性(52)が軽犯罪法違反の疑いで書類送検されたのです。

警視庁によると、男性は今年6月上旬ごろ、中央区晴海の歩道にある鉄柵にキーボックス1個を取り付け、7月19日までの間、東京都に警告文を掲示させたほか、実際に撤去作業をさせるなどして、都の業務を妨害した疑いがもたれています。

キーボックスが設置された場所の近くには、2020年東京オリンピック・パラリンピックの選手村跡地のマンション群「晴海フラッグ」があり、男性はキーボックスの中に自身の不動産会社が保有する「晴海フラッグ」の部屋のカギを入れていたといいます。

任意の調べに対し、男性(52)は「不動産業界で、常識になっていた」「内覧で来た客をスムーズに案内するために付けた」「晴海エリアは管理組合が厳しく、マンション内にキーボックスを付けるのが難しいため、近くの鉄柵に付けた」などと、容疑を認めているということです。

   ◇

“謎のキーボックス”問題は、今どうなっているのでしょうか。27日に改めて6月に取材した場所を巡ると…

記者
「ここにキーボックスがあったが見当たらない」

他の場所では…

記者
「ありますね。6月のときと同じものと思われるキーボックスがまだ設置されたまま。取り外しお願いの紙も貼ってある」

別の場所でも…

記者
「場所が変わってますね。数が1個になっています」

6月、8か所で見つけた路上のキーボックスは、27日は3か所で、あわせて3つになっていました。

ただ警視庁によると、夏以降10個未満になったキーボックスの数が、今月に入ってから10個以上に増えているということです。

   ◇

警視庁や施設管理者は、自主的に撤去するよう呼びかけを続けています。

最終更新日:2024年11月27日 19:48
    24時間ライブ配信中
    日テレNEWS24 24時間ライブ配信中
    logo

    24時間ライブ配信中