マイコプラズマ肺炎 患者数やや減少も高い水準続く
長引くせきや発熱などで入院に至ることもあるマイコプラズマ肺炎の患者は先週からやや減少しましたが、依然として高い水準が続いています。
国立感染症研究所によりますと、全国およそ500か所の定点医療機関から今月1日までの1週間に報告されたマイコプラズマ肺炎の患者は、1医療機関あたり平均2.27人で、前の週の2.57人よりもやや減少しました。
2週前に過去最多の平均2.84人を記録して以降、ゆるやかな減少が続いていますが、依然として高い水準となっています。
マイコプラズマ肺炎は、発熱や全身のだるさ、頭痛の症状などのあと、乾いたせきが徐々にひどくなり、解熱後も3~4週間せきが続く特徴があります。
患者のせきのしぶきを吸い込んでうつる飛沫感染や、感染者との接触でうつるといわれていて、家庭のほか学校などで感染が広がることもあり、感染してから症状が出るまでの潜伏期間が2~3週間と長くなる傾向があります。
手洗い、うがいなど以外に特別な予防法はなく、厚生労働省は基本的な感染対策を呼びかけています。