【ストップ!詐欺被害】1か月で1億7700万円の入金 SNS型投資詐欺に使われる口座を開設した疑い 中国人らを逮捕 マネーロンダリング事件として捜査 福岡県警
第三者に利用させる目的で金融機関の口座を開設し、キャッシュカードで現金を引き出したなどとして中国人の男ら4人が逮捕されました。口座はSNS型投資詐欺の振込先とみられていて、口座には1か月でおよそ1億7700万円の入金があったということです。
4人のうち、詐欺の疑いで逮捕されたのは、いずれも中国国籍で東京都板橋区の会社員、陳 之嘉(チン シカ)容疑者(32)、会社役員の陳 乃祥(チン ナイシャン)容疑者(32)、韓国籍の東京都に住む66歳の無職の男の合わせて3人です。このうち、韓国籍の男は処分保留で釈放されています。
3人は去年6月、第三者に利用させる目的で、ナイシャン容疑者が代表を務めていた会社の名義で銀行口座を作った疑いが持たれています。シカ容疑者が口座の開設を持ちかけたということです。
また去年7月、この口座から現金400万円を引き出した窃盗の疑いで、中国籍で東京都江戸川区の会社員、馬 海博(マー ハイボー)容疑者(35)も逮捕されています。
警察によりますと、開設された銀行口座には、凍結されるまでのおよそ1か月の間に約1億7700万円の入金がありました。振り込んだ人のうち少なくともおよそ35人はSNS型投資詐欺の被害者で、被害は合わせておよそ1億3000万円に上るということです。
投資詐欺の被害者はいずれもSNS上の広告をクリックして投資の勉強をうたうLINEグループに誘導され、ウソのFX投資を勧められて金をだまし取られていました。
警察は4人の認否を明らかにしていません。
警察は、SNS型投資詐欺でだまし取ったカネを、中国人グループがマネーロンダリングする目的だったとみて全容の解明を進めています。