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「子育てに悩んでいる」 2歳の娘に睡眠剤を飲ませたとして30歳の母親逮捕 広島・福山市

2024年9月13日 19:46
「子育てに悩んでいる」 2歳の娘に睡眠剤を飲ませたとして30歳の母親逮捕 広島・福山市

2歳の娘に睡眠剤を飲ませたとして逮捕された30歳の母親は、「子育てに悩んでいる」などと話していたことがわかりました。
小さい子どもに睡眠剤を飲ませる危険性とは…

13日、「傷害」の疑いで検察に身柄を送られた福山市の無職の女(30)。
先月8日、自宅で2歳の娘に睡眠剤を飲ませ、8時間にわたる意識障害や睡眠剤中毒にさせた疑いがもたれています。

事件の数日前。県のこども家庭センターに情報提供があったということです。

■東部こども家庭センター 前原一教 所長
「8月5日に情報提供を受けて保護した方が良いだろうと8日に保護するつもりで家庭訪問した」

職員が家を訪ねたところ、母親は子どもの寝つきが悪く、自分の睡眠剤を4分の1に割って飲ませたなどと説明したということです。

■東部こども家庭センター 前原一教 所長
「睡眠薬を飲ませることが虐待にあたる可能性が高いと(両親に)説明して、納得して保護できたと(訪問した職員から)聞いている」

今回の事件のように、小さい子どもに睡眠剤を飲ませるとどのような危険があるのか、小児科医に聞きました。

■新田小児科医院 新田哲也 院長
「大人でも薬の効き方によっては個人差がありますので、半分で眠気が強くなることもある。細かくしたものを寝られないからといって(子供に)あげるのは危険性が高い」

意識障害や、最悪の場合、死に至ることもあるといいます。
子ども用の睡眠剤もありますが、処方は限られます。

■新田哲也 院長
「発達障害があって興奮状態で寝られない場合とか、体内リズムを整える薬になるので、専門の先生に出してもらうことが必要」

子どもの寝付きが悪いと感じた場合には…。

■新田哲也 院長
「日中しっかり遊ばせてしっかり体動かしてよく睡眠がとれるような環境作りが大事」

睡眠剤を飲んだ2歳の女の子は体調は回復しましたが、今も保護されています。
母親はセンターの職員に対し「子育てに悩んでいた」などと話しており、警察は日常的に薬を飲ませていたかなど詳しく調べています。
【2024年9月13日放送】

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