指針値を超えた3地点の近くには米軍の弾薬庫 瀬野川上流で指針値の80倍となる有機フッ素化合物を検出 広島・東広島市
東広島市を流れる瀬野川の上流で、国の指針の80倍となる有機フッ素化合物が検出されました。市は周辺の住民に井戸水を使用しないよう呼び掛けています。
国の指針値を超える有機フッ素化合物が検出されたのは、東広島市を流れる瀬野川水系の3つの地点です。このうちの1か所では、国の指針の80倍となる値が検出されました。
■赤羽俊哉記者リポート
「あっ!ありました、これですね。こちらの川で基準値を超える有機フッ素化合物が検出されたということです。」
有機フッ素化合物のうち「PFOS」と「PFOA」は発がん性などが指摘されています。東広島市では2023年11月、八本松町周辺の瀬野川でこの合算値が国の指針値を超えたことから、市が再調査を実施していました。
■赤羽俊哉記者リポート
「下流に今進んでいるんですが、見てください。先には米軍の施設があります。」
今回、指針値を超えた3つの地点の近くには米軍の弾薬庫があります。東広島市は原因を調査中ですが、国などを通じて米軍に有機フッ素化合物を含む
泡消火剤の使用状況などを確認しているということです。付近には18世帯が住んでおり、市は井戸水を飲まないよう呼びかけています。
■住民
「うち井戸じゃけえ。上水道がないわけ。困るよね。」
東広島市は、今後周辺の河川に流れ込む水路や地下水を調べ、原因の特定を
進めることにしています。
(2024年1月26日放送)