最後の調査は2021年 山口県は来年度に県内全域で有機フッ素化合物PFASの調査実施へ
有機フッ素化合物PFASの調査について山口県は、これまでの発言から一歩踏み込み、国の対策検討を待つことなく来年度、県内全域で調査を実施する方針を示しました。
有機フッ素化合物の総称PFASはヒトや動植物に影響を及ぼす可能性が指摘されていますが、山口県の調査は2021年を最後に行われていません。
一方、県に調査を要望していた岩国市は「市民の不安を払拭するため」として先日、独自で調査を行っています。
6日の県議会で執行部は次のように答弁しました。
(環境生活部長)「県民の関心や不安が高まってきているものと認識しています。県ではPFOS等の前回調査から一定期間経過していることもあり、国の検討結果を待つことなく、来年度、県下全域を対象に、河川、海域、地下水での調査を実施する方向で検討してまいります。」
これまでの答弁から一歩踏み込んだ形で、山口県は国の総合的な対策の検討結果を待つことなく、排出源の可能性がある施設周辺での調査地点や測定回数などを検討し、来年度予算に盛り込む可能性を示しました。