貯水率が低下している西予市の野村ダムでは、22日から農業用水の取水制限を始めます。野村ダムの取水制限は、ダムの運用開始以来初めてです。

野村ダムの貯水率は21日午前0時時点で38.6％と、平年の同じ時期と比べ39.2ポイント下回っています。

一方、ダム上流の9月からの降水量は142ミリと平年の33％にとどまっています。

これを受けて2013年以来となる野村ダム渇水調整会議が開かれ、このまま雨が降らなければ2024年2月上旬には貯水率がゼロになる見通しが示されました。

その上で、22日午前9時から農業用水の10％取水制限に踏み切ることを決めました。

一方、上水道の制限については市民生活への影響を考慮し今回は見送られました。

肱川ダム統合管理事務所によりますと、野村ダムの取水制限は1982年の運用開始以来初めてだということです。