愛媛県民文化会館前の県有地 「国際会議場」含む複合施設の建設を検討 民間事業者の公募へ
県都・松山の街づくりに、大きな動きです。愛媛県が所有する県民文化会館前の土地について、中村知事は国際会議場を含む複合施設を建設する方向で活用を検討していると明らかにしました。
植田記者:
「20年前に県が取得したこちらの土地。ようやく動き始めます」
20日、中村知事は会見を開き、県が所有する県民文化会館前の土地について活用に向けた方向性を発表しました。
中村知事:
「国際会議の誘致を含むMICE機能の向上につながる集客・交流施設の整備を軸とした提案を民間事業者に投げかけていくこととした」
この県有地の広さはおよそ1万300㎡で、当初は民間団体が水族館を建設する構想を進めていましたが、2023年2月に断念。
県は活用に向けた新たなアイデアを募集していました。
中村知事:
「財源の問題もありますから県が何もかもやるわけではなくて、おおいに民間の活力で一緒にやっていこうという呼びかけですから、非常にあらゆる状況を考えたときにベターな選択ではないか」
県は、「MICE」と呼ばれる国際会議や宿泊ができる機能を持った施設を念頭に、21日から民間事業者を公募する予定です。
一方、2024年度の要望活動のため松山商工会議所の高橋祐二会頭らが市役所を訪れました。
野志市長に対し、市がリーダーシップをもって街づくりの旗振り役を担うことや伊予鉄・高浜線の観光港への延伸などを新たに要望したということです。
松山市商工会議所 中矢斉事務局長:
「(特に要望したのは)中心市街地の活性化であったり、市駅前・JRの開発の推進ですね」
四国各県で再開発が進む中、県都・松山の街づくりに注目が集まっています。