【年金密着】「梅干しばかり食べてる」「お金はないなりに生活できる」地域住民のため立ち上げた『子ども食堂』ほとんどが年金受給者のボランティア 裕福ではない生活の中、見つけた月1回の“居場所”

2025年2月14日は、2か月に一度の年金支給日。今年最初の年金を受け取った受給者の、リアルな生活に密着しました。英会話教室の生徒がレッスン後に急いで向かったのは、月に1度の『子ども食堂』。そこにいたのは、子どもたちにおいしいご飯を作るために集まった、ボランティアの年金受給者たちでした。年金生活は決して裕福ではないという人々が、ボランティアをする深いワケとは―。
■先生も生徒も年金受給者の『英会話教室』 生徒の一人がレッスン後に向かった先は―
高齢の方が続々と訪れるのは、兵庫・尼崎市にある老人福祉センター『和楽園(わらくえん)』。60代以上の市民が、健康体操・教養学習・サークルなど、自身の趣味に合わせて通っています。
この日、こちらの部屋で行われていたのは、『英会話教室』です。
(先生)
「I can’t imagine.」
(生徒)
「I can’t imagine.」
こちらのクラスでは月に2回、Study English!もちろん生徒は全員60歳以上。年金を受給しているのは生徒だけではなく、先生も年金受給者です。
(英会話教室に通う人 68歳)
「人とも会えますし、できないことができるようになったときの喜びみたいな、『こんなのが分かるようになった』というのが、すごく嬉しいです」
そんな中、約10年間英会話を学んでいるという天野澄子さん(76)が、「英会話教室の後に急いで向かう場所がある」と言うので、一緒に訪問させていただきました。
■地域住民のため合計120食を手作り!子どもから大人まで愛される『子ども食堂』
(天野澄子さん)
「本日のメニューは、鶏の唐揚げ・大根の煮物・ジャガイモの煮ころがし・サツマイモの甘露煮、それとご飯は6升炊きます。よろしくお願いします」
手際良く準備が進められていますが、一体、何が始まるのでしょうか…?
(天野さん)
「月1の子ども食堂です」