ミャンマー“詐欺の拠点”一帯を撮影 巨大な柵や大量のカメラが…
ミャンマー国境地帯で犯罪組織の拠点があるとみられる一帯を、カメラが捉えました。監禁された人を逃がさないようにするためか、巨大な柵や大量のカメラが確認されました。
◇
1万人以上の外国人が監禁され、詐欺に加担させられているとみられるミャンマー。日本テレビは、中国系犯罪組織の拠点があるとみられる街を撮影し、夜も人影が確認できました。日中、撮影したときは、現在も多くの人が街の中で生活している様子が…。
記者
「逃げないようにするためなのか、防犯カメラが至る所に備え付けられている」
さらに…。
記者
「建物に鉄の柵のようなものがつけられていて、ちょっと異様な雰囲気ですね」
まるで、刑務所のような建物も。ミャンマー国内にもかかわらず、中国語の看板やポスターが至る所で確認できました。
◇
“特殊詐欺の拠点”が複数あるとされるミャンマー。今も約20人の日本人がいるとみられていますが、その実態が徐々にわかってきました。
拠点に連れ去られ、特殊詐欺のかけ子をさせられていたとみられる日本の高校生。すでに保護されましたが、捜査関係者によると…。
男子高校生(17)
「他に10人ちょっとの日本人がいた。直属の上司は日本人だった」
このような趣旨の話をしているといいます。中には女性もいたということです。
外務省によると、これまでタイ当局によって保護・拘束された日本人は7人。そのうち6人はすでに帰国したということです。
そのうちの1人、田久保宏章容疑者(39)が、警察に逮捕されました。
捜査関係者によると、茨城県でコカインを使用した疑いがもたれていますが、今月、タイとミャンマーを不法に行き来したとして、タイ当局に身柄を拘束されていました。
ミャンマーで特殊詐欺に関わっていたのでしょうか。警察は渡航した理由などについても調べることにしています。
(2月21日放送『news zero』より)