計2億4千万円だまし取られる SNS型投資詐欺で過去最高額 70代男性が26回送金 北海道
札幌・厚別警察署は12月4日、札幌市厚別区に住む70代男性が現金計約2億4000万円をだまし取られるSNS型投資詐欺事件が発生したと発表しました。
警察によりますと、道内のSNS型投資詐欺では過去最高の被害額だということです。
男性は2024年7月上旬、インターネットで自ら保有する株式の売買に関する情報を集めていたところ、株の無料相談ができるサイトを見つけ、「株投資の勉強会」と称するSNSのグループに誘導されました。
その後、証券会社のアナリストを名乗る女性や実在する経済学者を名乗る人物から、「優良銘柄の情報をお知らせします」「300人限定で口座を開設すれば税金面でお得です」と言われました。
さらに「IPO株は通常、数百株までしか買えないが、独自ルートで100万株以上買うことができます」「IPOの銘柄に投資するので絶対に利益が得られます」などと誘われました。
これを信じた男性は株式に投資する名目で、9月11日から11月18日までの間、26回にわたり指定された口座にネットバンキングを使って、計約2億4000万円を振り込み、だまし取られました。
男性は26回目の振り込みの際、相手側から「18億円の利益が出ている」と言われたため、現金化を求めると「現金化には5000万円が必要」と言われて送金。
その後、改めて現金化を求めたところ、「口座が凍結したため1800万円が必要」などと言われたため男性は不審に思い、知人に相談したところ、詐欺にあっているのではないかと指摘があり、11月30日、男性自ら警察に相談し事件が発覚しました。
警察は「SNSで知り合った相手から現金の振り込みを要求された場合は詐欺を疑い警察に相談してください」と注意を呼びかけています。